ケチな大富豪

広告代理店を営むフランス人の友人の紹介で出会った彼は、フランス人なら誰もが知っている広告会社の社長だった。外国人の私は全くわかってなかったけれど。ただ、デートにフェラーリで迎えに来たりしたので、お金持ちであることはわかった。でも、私が知っている富裕層の人たちと同じ香りがしない。だから不思議だった。ヨーロッパは階級がはっきりしているので、血筋と、資産と、階級は大体比例している。知的階級も、もちろん比例する。日本みたいに誰もが大学に行くわけではない。つまり、大工の子は大工で、大学などには行かないし、料理人の子は、やはり料理人で、働く場所が、どこかのお屋敷か高級レストランかの違いはあるかもしれないが、職種は同じなのが普通。彼はお金はあるみたいだけれども、知的な香りはしなかった。
2、3回パリでお食事デートをして、クールシュベルに誘われた。フランスの一番有名なスキー場。一番ラグジュアリーなスキー場。スキーは、私が一番好きなスポーツで、人並み以上にできるスポーツ！どんな斜面でも、降りて来られない、ということはない。それに単なるスポーツではなく、美味しいレストランや美しい雪景色、ファッショナブルなウィンターファッションの楽しみも含まれている。大好きなスキーに誘われて、すごくうれしい❣️
スキー場でのクリスマスは、一番好き❣️
大体の予定を告げられ、はっきりしたら、また連絡するとのことで、楽しみに待った。