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テレビで桑田卓郎にコメントしていた

桑田卓郎展で、取材にこられていたNHKの方からコメント求められたので答えたら、SWITCH インタビュー達人達に放映されていた。テレビがないので自分では見ていないが、知り合いから画像入りの目撃情報をいただいた。

この日は40度近い殺人猛暑でモーローとしていたが、「日本の陶芸史4000年で初めてアートとして流通した作家」みたいなことを言ったと思う。反論はいっぱいあると思いますが、私がいまライターをやってる幸運のひとつが、桑田さんと同時代にやきもの好きでいられたことだとおもっている。「陶芸かアートか」「オブジェか器か」みたいな超不毛な議論にピリオドを打つ作家に出会わなければ、いま、やきものを見続けていなかったと思う。

書いた記事中に、桑田さんの肩書きに「陶芸アーティスト」という言葉を使ったら、所属ギャラリーの金近さんから「肩書きは“アーティスト”で」と訂正が入った。アートはコミュニケーションと経済の働きであるから、伝え手が日本の「陶芸フィクション」(「陶芸かアートか」「オブジェか器か」という)に侵されていない人であったことは大きい。

番組紹介には、桑田さんを「陶芸と現代アートを軽やかに行き来する」と説明があるが、桃山陶と現在つくられるものは連続していて、陶芸もアートも同じ時間に存在している。隔てるドアはない。ロバートキャンベルさんの古典の研究と現在の執筆やプレゼンテーション活動は、古典と現代を「行き来」している、とは言われない。

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