☆ 元気になること、ゆるすこと

　

　知り合いの方が落ち込んでいたが、元気になったと風の便りに聞いた。本当にうれしい、その方の笑顔が目に浮かぶ。　

　私が落ち込んでいた時、自分を許せないことが一番つらかった。
「 なぜ、なぜ 」と自分を責める気持ちが止まらず、私を許してやるものかとさえ思った。まさかのそれが唯一できる事で、気楽に日々を過ごしてはいけない様に思われた。
　

　友人から手紙やメールを頂いても返すことができず、無言になった。自分の状態を正確に説明できなかったし、言葉にすればするほど燃え尽きていた。問題はとても個人的なものだ。

　その時、姉が身近にいてくれて、何度も同じ言葉で口を開けば励ましてくれ、友人が放っておいてくれた事が本当にありがたかった。
　
　一年が経とうとする頃に思ったのだ。「 一年間、よくがんばって生きたな 」と。
　初めて自分を褒めてあげられた、もう許してあげようと。その辺りから自然に元気になった。　
　

　ゆるすこと、とは一体何だろう。事柄によっては回復や和解にとても大きなエネルギーが必要で簡単な事ではないのだと思う。

　ただ、もしかしたら、個人的なもので、ひとりの人のなかで自然に起こり、ひとりの人のこころがほぐれて一筋の光が射すことかもしれないと ☆☆☆