Redewendung des Tages 【今日のドイツ語慣用句】 etwas in Angriff nehmen

etwas in Angriff nehmen

意味:
~に着手する、取り組む

例文:
Die Regierung versprach, die Reformen in Angriff zu nehmen.(訳例:政府は改革に着手すると約束した)

Die Sanierung des maroden Unternehmens kann nun endlich in Angriff genommen werden.(訳例:すっかり疲弊した会社の立て直しに取り組むことが今ようやく可能となった)

解説:
この慣用句はかなり使用頻度の高いものですが、Angriff / angreifen を「攻撃/攻撃する」としか覚えていないと戸惑ってしまう言い回しであることも確かです。
angreifen が「手を付ける」のような意味で使われることは非常に稀です。その意味で使われる動詞は現代の口語では anpacken が普通です。
「etwas in Angriff nehmen」という表現が成立した頃は、angreifen が「攻撃する」という意味に特化せずに、「手を付ける、取り組む」という greifen(掴む)のニュアンスがまだ一般的だったのでしょう。
それにしても、ドイツ語でも日本語でも共通して「手を付ける」ことが何かを「始める」ことを意味するのは興味深いですね。

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