Redewendung des Tages 【今日のドイツ語慣用句】 auf (den ersten) Anhieb

auf (den ersten) Anhieb

意味:
即座に、一発・一回で、初めての試みで。

例文:
Das klappte auf Anhieb.(訳例:それは一発で成功した)

So auf Anhieb kann ich die Frage nicht beantworten.(訳例:ちょっと即座にはその質問にお答えすることができません)

解説:
この慣用句の語源には3つ説があります。Duden Redewendungen und sprichwörtliche Redensarten にはそのうちの1説、木を伐採する際に斧を最初に持ち上げること der erste Hieb が Anhieb であるという説が採用されています。
2つ目の説は、Anhieb は anheben の名詞化であり、その動詞はただ「持ち上げる」という意味ではなく、「始める」を意味していたこともあったというものです。
3つ目の説は、古い学生組合の厳格な作法に則ったフェンシング(Mensurfechten)の試合において、試合開始のコマンドが「Los, der Anhieb!」だったことから来ているというものです。
1つ目の説も2つ目の説も持ち上げるものが斧か刀剣化の違いはありますが、最初に持ち上げることを指しているのは共通しています。
でも、「Auf Anhieb hat es geklappt(一発でうまく行った)」というふうに使われることが多いことを考えると、木を切る、特に斧で薪を割るイメージの方がふさわしいように思います。斧を一振りして、木・薪がきれいにスパッと切れるイメージです。
フェンシングだとそのようにスパッと勝負が付かないのではないでしょうか。

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