Redewendung des Tages 【今日のドイツ語慣用句】 es darauf ankommen lassen

es darauf ankommen lassen

意味:

(運など)に任せる、~任せにする。
(不定詞と)~となることも厭わない

例文:
Er ließ es ganz kaltschnäuzig darauf ankommen, sein Amt zu verlieren.(訳例:彼はまったく無感情に、役職を失うリスクを取った)

Ich weiß nicht, ob das mit dem Deutschlernen klappt: ich lasse es einfach darauf ankommen.(訳例:ドイツ語の勉強がうまく行くか分からないけど、なるようになると思うことにするわ)

解説:
この慣用句はどちらかというと上級者向けですね。ankommen の「着く、到着する」という一番最初に習う意味とは関係なく、「es kommt darauf an ~にかかっている、~次第である」という非人称用法の使役形です。ちょっと意味の派生がつかみづらいのではないでしょうか。
lassen は、特定の物事にすべてがかかっている、またはもう運を天に任すしかない(自分ではそれに影響を及ぼせない = es kommt darauf an)というような状況を「生じさせる」という使役の意味を担っています。
そういう状況を生じさせるとはどういうことでしょうか。1つには、やれることはすべてやった後で、後は待つしかないという状況があります。もう1つには、リスクヘッジのような対策を立てるなどのすべきこと・できることをやらずに行動を起こして、結果を運任せにするという状況です。
前者のニュアンスが強ければ abwarten、後者のニュアンスが強ければ riskieren で言い換えられます。共通しているのは将来の不確実性が強く意識されているということでしょうか。

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