初めてだけど、前世らしきものがみえた。

<「私の前世の内容を夫にカミングアウト」より続きです。>

 アコさんの誘導で私が最初にイメージしたのは一面の小麦畑だった。私の横には優しい目の黒い牛がいた。この黒い牛がいることで、私はなんとなく安心していた。なぜかはわからない。(ちなみにこの牛は2回目のセッションでも登場する。)
遠くの方に大きくてとがった山が見えていた。それは連なる山々ではなく、富士山のように一つだけ、どーんと存在しているような山だった。理科で習った気がする…『独立峰』だったかな。

 次の場面は滝。私は滝が好きなので、被写体に選ぶことも多い。その時にぱっとイメージしたのは、以前写真を撮りに行ったことがある達沢不動滝(福島県)だった。アコさんの誘導で足を水に浸した。そして水面をじーっと見ているうちに、周辺がゆがんで、私の意識が水の中に入っていく不思議な感じがした。

 私は6歳か7歳ぐらいの女の子だった。足下をみると、木の靴を履いていた。木の椅子に座っている。木の器と木のスプーンがテーブルに置いてあるから、食事中か食事が終わったところなのだろうか。くすんだオレンジ色のスカートをはいていて、その上に生成りのエプロンを着け、頭にはナースキャップのようなものをかぶっている。ただ少し形状が違っていて、真ん中が少しくぼんでいるようだ。住んでいる家はログハウスで、壁に深い赤のタペストリーが掛かっている。窓からは海が見えるが、この家は森の中にあるようだ。暮らしぶりは質素で、タペストリー以外の装飾品は一切ない。暖炉もあるけど、火はついていない。

 私はテーブル越しに、お姉さんに向かって一生懸命話しかけている。姉は台所で何やら作業をしながら、私の話をニコニコしながら聞いている。彼女は15歳ぐらい年上のようだ。両親はいない。まだ私が幼いころ何かの事故で亡くなった。そのため、私は姉に育てられたらしい。家族は他におじいさんがいる。あごひげをたっぷりと蓄えていて、ハイジのおじいさんみたいだ。

 姉は嫁ぐことを諦めていた。小さい妹と年寄りを残しては嫁げないと考えていたから。おじいさんはそのことを残念に思っているし、自分のせいだとも思っている。でも私は姉と離ればなれになるのはイヤだから、密かにこの生活が続くことを希望している。

 アコさんの「この人生であなたにとって重大な出来事が起こるシーンまで時間を進めましょう」という誘導で場面が変わった。

<つづく…>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?