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生き抜くための強靭なセンス


生きていると、
みな、様々な場面に直面すると思います。
ツラくてもう嫌だと感じることもあると思います。

わたしにもそう感じることがあって、
そんな時、とてもユニークな叔父のことを思い
浮かべます。

すると、悩んでいることがちっぽけで
どうにでもなる気がしてくるのです。

今日は、そんな叔父の生き抜くためのセンスを
お届けしようと思います。

きっとこれからの人生において
ヒントになると感じます。


主人公である叔父について軽く紹介しておきます。

叔父はわたしの祖父の弟にあたります。
90歳を超えた今でも、元気に暮らしています。

叔父は13歳の時に
志願兵として中国に渡っています。
しかし、
上官から言われるままに列車に乗った直後、

(気温が下がってきている!しかもどうも言われて
 いたのと行先も違う!!)

身の危険を感じた叔父は、
直感に従い、自分を信じて列車から飛び降りた
のだそうです。

そこからは、線路づたいに夜な夜な歩き、
昼間は畑の中に身を潜め、命からがら日本に帰国。

これがいわゆる満州鉄道というモノで、
もしもそのまま乗っていたら
生きて帰ることはなかったと思います。

わずか13歳でのその発想に、笑いごとではないの
ですが「生き抜く感性と根性」に、ただモノでは
ないと尊敬の念をいだいてしまいます。

このエピソードが
わたしの人生の中では一番衝撃的であり、
父も一目置く存在な叔父。


晩年は、わたしが出品する書道展に招待すると、

「良い趣味を教えてくれた!」

と、気になる言葉を全てメモし、
自らも筆を持つまでになっていました。

広告の裏紙などを使い、毎日練習を重ね、
今では年賀状も筆書をされる腕前の持ち主。


そしてまた最近のこと、
高齢者だからと自宅に引きこもっていては
足腰が弱るからと、一人でバスに乗り、
川土手に散歩をしに行ったのだそうです。

しかし、いつまでたっても帰宅しない叔父に、
心配をした叔母が警察に電話したのが事件の
始まり。

近所の方も一緒になり、車を出す者まで出て
捜索が行われたのだそうです。

そんな中、叔父は捜索願いが出ているなんて
知る由もありません。

久々のお散歩が楽しく、つい遠くまで歩き、
バス停まで歩いて戻るのに時間を要していた
のだそうです。

しかも、高齢者だから歩くのに時間がかかる上に、
バス停についてからも待ち時間があります。

漸くバスに乗り、
最寄のバス停に降り立ったところ、
車で捜索してくださっていたご近所様に
遭遇したのだそうです。

状況を理解できていない叔父は、

(たまたまご近所様と出逢って
 車に乗せてもらえるなんて運がいいなぁ)

くらいな気持ちで自宅に帰って来たのだそうです。

しかし、自宅に戻ると、なぜかパトカーが2台もいて、
すぐさま、
若い無表情な警察官に声をかけられたのだそうです。


「どこにいたのですか?」

すると、叔父はお散歩でリフレッシュした状態で
元気にこう答えたのだそうです。

「足腰鍛えるため、散歩に川土手まで行ってました。」

ありのまま、ご機嫌に意気揚々と答えると、
なぜか逆切れした若い無表情な警察官は、
こういったのだそうです。

「90も超えた年寄が用もないのに、
 外を出歩いたりしないでください!!」

これを疑問に感じた叔父はすかさずこう返したのだそうです。

「90歳を超えたら散歩をしたら行けんゆう
 理由がわかりません。」
「わたしにも健康のために、
 散歩をする権利があります!!!」

納得がいかなくてこう答えたんよのぉ〜と
叔父は言っていました。
わたしは、さすがはうちの叔父だと
誇らしく感じました。

なぜこのことを私が知っているかというと、

若い警察官から一方的に叱られたことに
気持ちがおさまらなかった叔父から、
電話があったからでした。

聴いていたわたしは、
90過ぎても頭脳明晰でビシッと警察官にも物怖じ
することなく言い返していた光景が目に浮かび、
面白すぎて、電話の間中笑っていました。

その夜、食卓を囲みながら、この話を両親にすると
やはり共に笑い「さすがだ!」と言っていました。

そして最近、またこの叔父から電話があり、

「高齢者が火事で逃げ遅れる事件をよぉテレビで
 目にするけんのぉ~、危機管理をするべきじゃ」

というのです。

最近の建材は有害物質を含むモノも多いので、
いかに早く家の外に脱出するかが鍵なのだと。

なので、まずは窓からいつでも逃げられるように
窓の外にある植木は撤去。

窓の下に固い石などがあればこれも撤去しておく
のがベストで自分自身も早速対応したのだと。

90歳を超えてなお、元気に生きている叔父。
いつも明るく、前向きに暮らしています。
やはり感性がヒトとは異なる気がしてなりません。

今回の叔父のお話、いかがでしたか?

生き抜くためのヒントを持っていると
感じられませんか。

わたしは教えられることが多く、
とても賢い人だと感じています。

人生の師匠でもある叔父。


「生き抜くための強靭なセンス」


わたしも大事にしたいと思っています。



~かおのことが気になると言うあなたに~

分かりやすそうに見えて、
なにか掴みどころがないと言われるわたし。
他のnoteも手にとってみてくださいね。
そこにヒントがあるかもしれません。

大切にしてきたベースとなる考え方などお話しています。
どうぞこちらもご覧くださいね。


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