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無謀滞台録
旅行が好きだ。
いや、旅行なんて仰々しいものじゃなくてもいい。
フラッと普段通らない道を歩くだけでも満たされる。
幾つかの日本国内の都市を歩き、思い立って海外に出たのは5年前の春だった。
行き先は台湾…東日本大震災の時から何となく親しみを感じていたんだね。
結論から言うと、とても新鮮で楽しい旅だったが、現地語を全く話せなかったのは致命的だった。
別に見切り発車で台湾に行った訳じゃない。
旅行が決まってからガイドブックを読み込んでいた。
それを踏まえて日本から覚えて行った言葉は
ニーハオ(こんにちは)
シェイシェイ(ありがとう)
ヤンヤン(くすぐったい)
以上の3つである。
その3つを覚えて行った結果、現地ではそれだけで通じる訳がなく、ヤンヤンに至っては使う機会が全く無かった。
その顛末がコレだ↓
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現地で新鮮に映ったのが街並み(建物)と物価の安さ。
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日本と比べ雰囲気の違う駅舎、無機質に映る建物…異国に来た事を思い知る。
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食べ物が異様に安かったなと。
写真のルーロー飯は日本円で150円程度。
そして食べ物の殆どが脂ギッシュだったので胃腸の弱い私は苦労した…旨いんだけどね。
宿はドミトリー。
スタッフの方が日本語喋れる方だったので苦労する事は無かったが、私以外にも宿泊してる色んな国の滞台者とコミュニケーションをとる事は出来なかった。
宿泊したドミトリーは建物の最上階にあって、1階の入口では守衛さんが鎮座ましましておりセキュリティー面はバッチリ。
そんな守衛さん、私を日本人と知ると笑顔で色んな事を親しげに話してくれたのだが…何を言ってるのか分からずとても申し訳ない気持ちになったのだった。
余談だが台湾鐵道の中では他国の観光客から「スパニッシュ?」と聞かれた…初めての経験である。
台湾鐵道に乗ってホウトンと言う、昔は炭坑だった所に向かった。
台湾の屋外は非常に蒸し暑かったのだが、電車内はエアコンガンガンに掛かっており、汗は一瞬にして引くが風邪もひいた…1枚でも羽織るものが有れば重宝するなと…後の祭りだけど。
ホウトンは現在猫が多く暮らす町であり、愛猫家には堪らない場所だった…日本で言うところの尾道か。
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活動の拠点としていた台北市内、通じない私の日本語、飛び交う異国の言葉に在って発狂しそうになったのだが、街の至る所で日本語や日本のものを見掛けた。
アニメ、漫画などのお店が数多くひしめく台北地下街…日本でもお馴染みのキャラクターで溢れていた。
私は旅先で必ずスーパーに寄り、その土地のものを吟味する…台湾でも御多分に漏れず。
カルチャーと同様…とまではいかないにせよ、漬物や調味料、飲み物類も日本で製造されたものが並んでいた。
日本のものが多いからなのか、何処となく景色も日本に似てる場所なんてのもあった…ホウトンの山々や渓流などは伊豆修善寺に、台北市内から桃園国際空港の車窓、とある区間が大阪の淀川沿いに見えて頭が爆発する。
桃園国際空港内でも数多くのお土産屋、飲食店があったが、日本でお馴染みの店も多く見られた。
やはり台湾のものが食べたいとバイキングの行列に並んでみたら空港職員専用だった。
そんな台湾、中心部は活気に溢れているが、電車で少し行けば静かなところが多く…そのギャップが何だか面白かったと。
ロクに現地語も覚えず、ツアーじゃない個人旅…しかもこれが初めての海外…無謀にも程があるというもんだ。
このコロナ禍が終わったらまた是非とも…台湾プロ野球を観に行きたい。
…それにしても台湾は別嬪さんが多かったなぁ…当時の日記、そんな事ばかり書いてあった。
恥を知れ!叱るのち死ね!!
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