オールド

2021年
原題:Old
監督:M・ナイト・シャマラン
アメリカ(108分)

医療チームみたいな格好したスタッフ達が、ミッドサマー的笑顔でお出迎え、さらにミッドサマー的怪しげウェルカムドリンクを渡してくる、と最序盤からもう既に不穏。そのスタッフの衣装はネタバレだろう…

見ていてちょっと気になったんですが、あんまり死体を映さないのはどういう意図があるんだろう?監督の趣味かな?まああんまりグロくすると趣旨がブレるというのはありそうかも…

中盤からは怒涛の老化現象ラッシュ!
ある人はキレやすくなり、またある人は老眼になり、さらにアレだよアレ…あのアレだよ…!等々、いつか自分もこうなるかもしれないと思うと怖くてたまらねえ!嫌な怖がらせ方!
今のうちにやっておけることはやっておこう…
人によって老け方に差があるのはおもしろかったです。たしかに黒人の方っていつまでも若々しいですよね。超うらやましい。
そして美しい女性が必死で身を隠そうとする姿はあまりにも哀れで見ていられない。最後ペニーワイズみたいになっててウケたけど。

基本そう来るか〜と楽しませてくれる映画ですが、突っ込みたいところもちょっとずつあって、まず主人公一家がなかなかしぶとい。もうちょいバランスよく欠けていくとリアルだったかな。
てか腫瘍があんなにデカくなったらさすがに死なない?血管塞がりそうですが。
あと鉄錆って体内に取り込んでも無害なんですよね。破傷風で死んだということなんだろうか…サビは関係ないような…医学的にはどうなんだろう?

…まあホントに製薬会社ってのは…どうしようもねえな!
薬で人生変わりますからね…製薬会社に個人的な恨みを抱えている人は共感できるんじゃないかなと。

作品を通して学べる教訓は「もらった手紙はすぐ読め!」ということですね。肝に銘じておきたいと思います。