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"ちゃんと"の呪いがとけて起こったこと

※これは2022年10月28日に配信したポッドキャスト番組のスクリプトをもとに書いたものです。同じ内容を音声で聴きたい方は↓から、もしくはSpotifyやApple Podcastからどうぞ。


数年前、"自己肯定感をあげる"みたいなワークで、自分がその日1日でできたことを振り返って書き出してみる、というワークをしたときに、いちいち自分が「ちゃんと、◯◯した」「ちゃんと、△△できた」って書いていることに気づきました。

どんだけちゃんとにこだわってるんだ、って気づいたんですね。で、そこから自分を深掘りしてみると、芋蔓式に色々、気づきがありまして、あ、確かに他の場面でも、何かちょっとつらさを感じる場面って、だいたい自分に対して「ちゃんと〜しなきゃいけないのに、できない、できてない」ってジャッジしてるな、って気づいたんです。

この「ちゃんと〜しなきゃいけない」って、どこからきてるかというと、子どもの頃、わたしよく親に「ちゃんとしなさい」って、言われてたんですよ。親から見たら、ちゃんとしてない子だったんでしょうね。子どもなんてみんなちゃんとしてないと思いますが、まぁ自由奔放というか、物おじしない感じもありましたし、空気読めない感じもあったので。

今思えばそれって、凹凸の凸の部分だから、それ自体が子どもの個性なんだけど、親としてはやっぱり凸の部分って、平らにならしたくなってしまうものなのか。当時のしつけって、そんなものだろうなって思うので、そこについては納得してるんですけれども、そっか、自分は、大人になっても「ちゃんとしなきゃ」って、思って窮屈になってるな、って。それ、いらないなと思って、自分がつい、「ちゃんとしなきゃ」と自分に呪いをかけて勝手に苦しくなっているときは、自覚して、それを緩めるようにしてきました。

なんですが、つい最近まで気づいていなかった「ちゃんと」の呪いがありまして。いや、待てよ、と。わたし、なんかもっと根本的に、そもそも、自分が人間として「ちゃんとしてない」って思ってるな、と。

ちょっと待てここをちゃんと見てみようと思って、自分の内側を見てみたら、「ちゃんと稼いでないし」って、いうのが出てきたんですよ。

ずっと仕事が怖かったくらいなので、そのへんこじらせているは自覚はあったんですが、「ちゃんと稼ぐってなに?」ってまた掘り下げていると、すごいの出てきました。びっくり。

定義が自分のなかにめっちゃあったんですよ。しかもそれが、まず、

アルバイトとかパートで稼ぐくらいのお金、月数万円稼いで、そこから1-2万円貯金する。

で、次に、派遣社員さんが稼ぐくらいのお金、月十何万稼いで、そこから2-3万円貯金する。

じゃあ、次、正社員だったとして、最低限、月これくら稼いで、そこから、数万円貯金する。

わたしだったら、今41歳で、正社員でしっかり働いていたら、多分、月にこれくらい稼いで、これくらい貯金できたら、ちゃんとしてる感じ。

つまり、自分のなかに「最低限、これくらい稼いで、月にこれくらい貯金する」のが「ちゃんとしている」という謎の思い込みがあってですね、しかも、めちゃめちゃ他人軸。

これを、ノートに書き出して気づいたときに、ばかばかしくなっちゃって。何をそんなにめちゃめちゃ他人軸で自分を測ってね、つらがってるんだ、と。いつまで経っても、「自分はちゃんとしてない」って思ってたのって、これ?と。

せっかく自分で自由に仕事できる立場にいるのに、なんだ、これ。やーめた、と思ったんですよ。ばかばかしすぎるもん。

なので、「ちゃんとしてる」の定義を変えたんです。「ちゃんとしてるひと=息してるひと」、つまり、息してるひとはみんなちゃんとしてる、と。だからわたしは、もう十分、ちゃんとしてる、何もしなくていいって。

そうしたら、すごくラクになって。「ちゃんと」との呪いがとけたみたいです。

「わたしちゃんとしてるし、これ以上ちゃんとしなくていいや」と思いながら、毎日過ごしていると、不思議と色々、流れるんでしょうか。仕事もスーッと入ったり、売り上げもスーッて上がる、というのを経験しました。あんなにこじらせてたのに。笑

「ちゃんとしたひと」になるために、わたしの場合は「仕事、とかお金、で、これくらい稼いでこれくらい貯金しないといけない」って思い込んでましたが、たぶん、ひとによってはこれが「結婚しないといけない」とか、「子どもを産まないといけない」とか、あると思うんですよね。

いかがでしょうか。「あー、わたしも”ちゃんと”の呪いかかってるわ」という方、いらっしゃったら、「ちゃんとしたひと=息しているひと」にしときましょう、定義をね。そしたら、「ちゃんとしたひと」になるために、いま何かをしようとしなくてよくなりますから。

#仕事 #podcast   #ライフスタイル

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