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自分と子どもの「感覚」「感情」を否定しない

先週のPodcast番組で取り上げたトピックについて、こちらでも書いておこうと思います。わたし自身がそうなのですが、文字で読むほうが好きな方もいらっしゃると思うので。

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(毎回10分ほどの番組です。Apple podcastやSpotifyから聴けます)

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上の子を産んでから、「どんな子になって欲しい?」と聞かれることが度々ありました。で、その度に言っていたのが「...ないんですよねー」。究極で言えば、ないんです。「子どもにこうなって欲しい」っていうのが。

言い出したらキリがないという側面もあります。

例えば、「自分の好きなことを見つけてそれを伸ばして欲しい」とか、「自分の考えや気持ちをちゃんと表現できる子になって欲しい」とか、確かに思ってはいる。でもそれって結局は"投影"で、子どもに"こうなって欲しい姿"って、自分が自分に求めている姿なわけで。

つまり、わたしは自分に「好きなことを見つけてそれを伸ばして欲しい」と思っているし、「自分の考えや気持ちをちゃんと表現できるようになって欲しい」と思っている。なので、この辺は子どもへの期待に変換するのではなく、自分の宿題として回収しています。

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いろんな考えかたがあると思いますが、わたし自身は「その子自身のタネが必ずあるから、邪魔さえしなければその芽は発芽し、ちゃんと伸びる」と思っています。そのためには、親が何かをしてあげるより、親が何かしらの邪魔をしないほうが大事だと思うわけです。

で、じゃあ本当に何もしないのかというと、さすがにそうではなく。「子どもの邪魔をしない」ために気にかけていることが、タイトルの「自分と子どもの"感覚""感情"を否定しない」ことです。

例えば、本当にちょっとしたこと、暗い廊下にいくのが怖い、っていう子に対して「怖くないよ」って声掛けをしたり、お風呂が熱いから嫌だって子に「熱くないよ!」とか、言いがちなところをグッとこらえる。「嫌だ!」っていう子に「嫌じゃない!」とかも。

もちろん親も仙人じゃないので、毎回完璧になんてできないのですが。嫌だって言ってるのに嫌じゃないって、なんでお前が決めるんだ、みたいな話じゃないですか、子どもにしたら。あとは、泣いているのを「そんなことで泣かないの!」とかね。言わないようにしてます。だって、本人は泣きたいんだもんね。

そんなこと?と思われるかもしれませんが、わたしは「そんなこと」が大事だと思っています。そんな小さなこと、さっきの例でいえば、「そっか、怖いんだね」とか、「熱い?そっじゃ、ちょっと足だけ入れてみよっか」とか、その子の感覚とか感情、気持ちを否定せず受け止めてあげる、寄り添ってあげる。

そういうことの積み重ねで、その子自身が自分の感覚に自信を持てるようになったり、自分の気持ちや感情を抑圧せず、受け止めることができるようになるのだと思うから。

(じゃあ、そこからどう行動するか、っていうのはまた一段レベルが上の話だと思うので、いまはただ、この「子どもの感覚や感情を否定しない」にフォーカスしているところです)

子どもに限らず、大人であっても、自分のなかにある「タネ」を見つけるときのスタートとなるのが、自分自身の"感覚"とか"感情"ではないでしょうか?だから、そこに関してのアンテナがクリアであるといいな、と。そのために、わたしは子どもが感じていること、その感覚や感情、気持ちを否定しない、ということを心がけているわけです。

これは、将来の危機管理の意味でも、です。自分を傷つける場所やひとと出会ったとき、「なんかおかしいな」と感じられること、そしてその自分の感覚を尊重してそこから普通に離れられること。大事じゃないですか?

何度も言いますが、いつも完璧にできているわけではありません(そんなの親業100年目でも無理ですよね、たぶんw)。でも、意識しているところです。

そしてそのためには、自分自身の感覚や感情も絶対に否定しません。すべての感情を受け入れる。どんなに醜いものでも、人としてどうなん、という感情でも、湧いてきてしまったなら仕方ない。「こんなこと思う自分が最低」とか「嫌」とか、思わない。すべての感情を肯定します。それができて初めて、子どもの感情も受け止められるのだと思うから。

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子育ての話をするのは難しいところがありますね。なぜなら、みんな一家言持っているから。それにプロセスの途中にいるので、正直、結果がまだわからない。笑 

でも、それでいいんだと思う。みんなが自分の信じることを体当たりで実践していくだけ。サンプルのひとつ、と思って読んでいただければ幸いです。

#育児 #子育て #ポッドキャスト





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