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やわらかな心
「おしょうまつ(お正月)、おわったの?」
「おわったら、なに?」
という3歳児に、
「お正月終わったら普通の日だよ〜」
「あ、でも次は節分かな。豆まき。去年、保育園に鬼さん来たの覚えてる?」
と何気なく言うと、一瞬間が空いて、じわーっと泣き出した。
「○ちゃん、ほいくえんいかない」「ほいくえんきらいなの!」
慌てたわたしは、「こないだ保育園大好きって言ってたじゃん!」「鬼さん、まだ来ないよ。それに今日は(祝日なので)保育園お休みだし」
「いやなの!」「ほいくえんいかないの!」(号泣)
確かに去年は、夫が鬼のお面を本人の目の前でつけようとしただけで泣いて隠れていた。そんなに怖かったのか。
抱きしめた腕のなかで、つぶやきが聞こえる。
「おにさんこわいんだもん」
「そっか、わかったよ、ごめんね、怖かったんだね。明日の朝、先生に電話して今日は鬼さん来ませんか?って聞くね。そしたら保育園行ける?」
もう1度ぎゅっと抱きしめながら言うと、あたたかな頭がこくりと動いた。
◇◇◇
連休明けの朝、「ほいくえん、でんわした?」とリマインドする子ども。「したよ〜!今日は鬼さん来ないって」と小嘘をつくわたし。鬼さん来る日は行かなくていいよ、って言っちゃった。これでよかったのだろうか。正解はわからない。
ただただ、目の前のやわらかな心を、再確認して気を引き締めた。
◇ポッドキャスト更新◇
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