しあわせはきみの顔
しあわせは 朝のお茶
静まり返ったリビングでひとりあたたまる 目覚めの儀式
しあわせは 春の風
冬のあいだ縮こまっていた素足を撫でる 七色の空気
しあわせは 街のざわめき
あぁ今日も誰かが 笑って生きているとわかる刹那
しあわせは 潮の香り
まるで魚だった頃を思い出すような 母なる海の郷愁
しあわせは 夜の空
都会であってさえ決して消えない 暗闇の懐深さ
しあわせは
しあわせは きみの顔
何千回と見たことのあるわたしの顔を
それでも今日初めて出逢うかのように見つめる瞳
Thank you for reading!