自分の持っている宝ものは、自分の目だけでは見えない
自分でも「おい...」と思ったのだけれど、コロナ支援グループを通して花農家さんから購入したピオニー50本(!)が届いて真っ先に思ったことは、
「わーい...てか、ピオニーって、こんなに葉っぱあるん!」
であった。
◇◇◇
少し考えればわかることだけど、街の花屋さんに並んでいる花は、どこかで誰かが茎を切って長さを揃えたり、葉をとったりした上で店頭に並んでいるのだ。目の前のピオニーを手にとり、我が家の花瓶に合う長さに切ったり、思案しながら葉をとったり−これは少し残した方がいいのかな?それとも全部とる?−しながら、まるで無知な自分に呆れつつ思う。
−こうやって、知らないところでいろんなひとの手を借りて、わたしの生活が成り立ってるんだよなぁ。
わかっていたことだけれど、なんだかハッとしてしまうではないか。そしてまた、こうも思った。
−これって、花業界のひとにとっては当たり前すぎて気にも留めないようなことなんだろうなぁ。でも、少し業界をずらせば、すごいスキルだったりするんだよなぁ。
ピオニーの葉は、いったいどれくらい残せば−もしくは、とれば−飾ったときに映えるのか。ブーケにしたときに映えるのか。わたしには見当もつかない。けれどきっと、毎日花に触れるひとにとっては息をするくらいに当たり前にできることなのだろう。
つまり、わたしたちの「息をするくらいに当たり前にできること」は、他の誰かにとっては「想像できないくらいすごいこと」だったりするんだ。
自分の持っている宝ものは、自分だけの目では見えない。そんな意味でも、ひとはひとが必要なんだな、と思いながら50本の花を活けた。
◇◇ポッドキャスト番組配信しました◇◇
毎回10分ほどの番組で、日々の幸福度をあげるちょっとしたスキルや気分転換になるような話をお届けしています。今回は「自分の気持ちを尊重する」をテーマに。どうぞお聴き逃しなく!
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