土木会社の“売らない”企業発信。その理由とは?
企業のSNS発信の目的は『売上アップ』のところがほとんどだと思います。
ですが、売上アップを目的としない企業発信をする会社があります。
その会社とは、石川県小松市にある土木建設会社『(株)江口組』さんです。
先日、その江口組さんに会社訪問してきました。
というのも、5月、6月に社員さんに向けてのInstagramセミナーをオンラインでさせてもらって、その後の皆さんの発信のお困りごとがないかなと、聞き取りをしようと思っての訪問だったんですけど、見るもの触れるものが楽しすぎて本来の目的そっちのけで楽しんできちゃいました。
土木建設業がSNS発信をする理由
江口組さんは土木建設業。
売上のほとんどは公共工事となるため、SNS発信での売上アップはほぼ見込めない業態です。
でも、なぜSNS発信に力を入れるのか?
それは採用活動に効果があるから、なんだそうです。
土木の仕事はきつい・汚い・危険と、いわゆる3Kと言われ、イメージもあまり良くない業界なんだそうです。私も気の荒い人たちが多い、近寄りがたいイメージがありました。
でも、土木の仕事を江口社長からいろいろ聞いていくうちに、私たちの生活をくれている素晴らしい仕事となんだということを知りました。
その仕事を続けていくためには人材の確保はとても大事。
そのためにSNS発信に取り組んでいて。
その発信のバリエーションはとても豊富。
Facebook・Instagram・Twitter・ブログ・YouTubeと各プラットフォームを駆使していて、江口社長は個人アカウント、社員さんは会社アカウントでそれぞれ発信されてます。
YouTube用のスタジオがある会社
江口組さんの発信の取り組み方は片手間仕事ではなく、業務の一環として真剣に取り組んでます。
なんと!YouTubeの収録スタジオが会社にあるんです!
YouTubeチャンネルは社員さんたちが企画して運営していて、その中でも「土木Q」という土木クイズの番組があります。
その番組は土木広報大賞優秀賞を受賞されたんだそうです!!
そんな映えある番組にゲスト出演させてもらいましたー!
この様子は近日公開のYouTubeチャンネルでご覧くださーい!
発信を続けてよかったこと
SNSに現場写真をアップするようになったら、工事現場がどんどん綺麗になっているそうです。清掃や片付けをいつも以上にするようになったんだとか。
そして新規採用もつながっていて、離職率が下がっているそうです。
というのも、現場の様子や、社長や社員さんのSNS発信を見ているから、その人柄や雰囲気が事前にわかっていて自分が働くイメージがつきやすくなっているそうです。
イメージばかりの発信は、いざ自分がそこに行ったとき『イメージと違った』っていうことがありますが、ありのままを出しているのでイメージのギャップがなくなるってことですね。
そして、何より社員さんたちの姿勢がカッコいい!!
みんな爽やかだし、立ち姿、受け答えが素敵!
これも江口社長の思いが伝わっているからなんだろうなって思います。
最初は社長しか発信していなかったのが、続けること、伝え続けることで会社のみんなで取り組むようになった。
本当に素敵な会社でした!