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2頭の微妙な力関係

 台風シーズンも終わり、離島の気候はだいぶ心地よくなる10月下旬。ミー子がやってきて半年、ヤー子がやってきて2ヶ月経ちました。

 ミー子は産まれた時から我那覇さんが育てて来たので、1歳半と年齢が分かります。けれどヤー子はイマイチ分からない、、、

 ミー子はヤー子が『どいて』と合図を出すと、ほぼ譲ります。その様子を見た島の大先輩は、「ツノ(ヤー子)は、マギー(大きいミー子)よりも先輩なはずよ〜。」とおっしゃいます。ヤギ社会でもやはり根強い年功序列?

 2ヶ月かけて、ヤー子の警戒体制もだいぶ緩みました。『家政婦は見た』もだいぶ少なくなり、小屋の外に出てくる時間が増えました。
 ミー子とヤー子は頭突きごっこをするようになりました。遊びの頭突きごっこは大抵ミー子がしかけます。ミー子が仕掛けてきたら、「受けて立つよっ」って感じでヤー子が応戦します。ヤギは頭突きに入る前に前足を上げ後ろ足2本だけで立ち、自分を大きく見せてそのまま上から下に頭突きする、エアー頭突きをします。が、ミー子は下手くそ。せっかくエアーをしても頭突きの前に前足が着地してしまって、結局普通の頭突きです。けれど、ヤー子はエアーをしてそのまま確実にミー子のオデコにゴツッと命中。頭突きの経験値からしても、ヤー子の歳上説はやはり有力。

 11月にさしかかると、ジメッとしていた離島の空気は程良く乾き、海に入るのは多少寒くなってきます。夏バテから回復して体力が戻ってくる頃、雌ヤギの発情兆候が強く出てきます。発情兆候はよく鳴くなどありますが、前知識が無い私は、「ミー子は同性愛なの?」と勘違いをしてしまうほどでした。

 ミー子はヤー子の頭に鼻をくっつけてクンクンするし、追いかけて回すし、お尻の匂いかごうとするし、オッパイ吸おうとするし。

 ヤー子もやや嫌そうだけど、何となくまんざらでもない、、、?

 まぁ、いいじゃない、ヤギもジェダーレス大歓迎。とか勝手に勘違いして楽しくなってる私。とにかく2頭が仲良しになれているようで嬉しかったのです。

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