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チェコに長期滞在許可で留学した

はじめまして。
2023年9月~2024年2月にチェコ(プラハ)に留学中のMijuです。

突然ですが、私は諸事情によりビザではなく長期滞在許可で留学しています。
そして、先日ついにその許可が下りました~👏
チェコに住んでチェコの大学に通っているのに身分はただの観光客だったという(笑)
ようやく大手を振って留学生と名乗れるわけです。
チェコはビザを取るのが本当に大変な国ですよね。
ビザの申請が間に合わなそうで関係各所に泣きつきまくった半年前が懐かしいです。
よく頑張った、当時の私。
本当にビザの取得に本当に苦労したので、今後チェコに留学される方の参考になればいいなと思って、その苦労をまとめてみました。
※長期ビザ(チェコ滞在が90日を越える場合)の就学ビザについてです。
長いですが、読んでくださると嬉しいです!


なぜ長期滞在許可を選択したのか

シンプルに時間が足りなかったから。
ビザの申請方法が難しすぎて、理解しながら準備を進めていった結果、時間が足りなくなりました。
私の申請フローの概略はこんな感じ↓

①    大学から入学書類・入寮書類が送られてくる(5月下旬~6月中旬) 
②    チェコ大使館でビザ申請の予約を取る (7/7)
③    申請書類を集める (4月~7月)
④    チェコ大使館で申請する (8/30)
⑤    チェコに渡航 (9/15)
⑥    メールで申請の許可が下りたことを知らされる (10/2)
⑦    内務省移民政策局に出頭 (11/1)
⑧    内務省移民政策局で 長期滞在許可証を受け取る (11/9)

途中までビザの申請と同じ。
大きく違うのは許可を待たずに日本を出国している点です。
長期滞在許可を申請する人でも、時間に余裕がある人は許可がおりたら再びチェコ大使館に出向いて許可シールみたいなのを貼ってもらうそうです。
(経験してないので詳細は分かりません。)
つまり、私の申請方法は時間がなくてギリギリ💦みたいな人向けです。

ここでは、何があったのか、その時にどういう行動を取ったのか1つずつ詳しく説明しようと思います。

①    大学から入学書類・入寮書類が送られてくる 

そもそも私の留学形態は交換留学。
所属する日本の大学が提携している大学に留学しました。
つまり当初は全て日本の大学の留学課が連絡などを取りまとめていました。

私はビザの申請は余裕を持って行いたいなと思っていたため、2023年の4月ぐらいから大使館のWebサイトで申請要綱を調べ、写真やクレジットカードの用意など出来る準備は進めていました。
一方で受け入れに関する書類や寮に関する書類についてはどのように受け取るのか分からず、放置していました。
しかし、5月に突然チェコの大学から連絡が。

どうやら書類を送り忘れていたらしい。(笑)

同じタイミングで同じ大学に留学予定の子が異変に気付いて留学課に問い合わせてくれて発覚したそうです。

チェコという国は良くも悪くも超適当!
結局データで受け入れに関する書類や寮に関する書類が届いたのが5月末、現物で渡されたのが6月中旬でした。
ここが第一の躓きポイントでした。

②    チェコ大使館でビザ申請の予約を取る (7/7)

私がギリギリコースを選ばざるを得なくなった原因はここです。
私はビザの申請のための書類を全て集めてから予約を取るべきだと思っていました。
しかし、それだと出発に間に合わないです…!
多くの留学生がビザを申請する7月~8月は本当に予約が取りにくいです。
実際に私がビザの申請予約を取れたのは約2か月後の8月30日。
大学が入寮日として指定してきたのが9月18日。
絶対に間に合わない(笑)。

声を大にして言います。
大学から受け入れに関する書類のデータを入手したら即大使館に予約を入れましょう。
どうせ予約日はずっと後ですし、その間に書類は集まります。

詳しい予約の取り方はこちら↓
チェコ共和国大使館/【!! 重要 !! ビザ(および認証)申請予約システムのご案内】

③    申請書類を集める 

詳しい申請書類の内容は以下のページを確認してください。
チェコ共和国大使館/【長期ビザについて】

<補足>
・十分な生活費があることを証明する書類(英語)と、そのチェコ語訳(翻訳認証済みのもの)
銀行・郵便局の 預金残高証明書のことです。
申請者本人名義(親などは不可)で、英文のものを用意。
(私は間違えて最初に日本語のものを用意してしまいました…)
半年の滞在で約42万円 以上の残額が必要ですが、為替の変動で足りなくなってしまう場合もあるので多めに見積もった方が良いと思います。
 
・残高証明書のチェコ語訳
用意した英文の残高証明書を翻訳会社に依頼してチェコ語訳してもらいます。
私が依頼した会社は、スラブモスト通訳翻訳サービスです。
納入期日は、データを受け取ってから、2~3日だそうですが、7月8日に会社にメールで依頼(見積もり→依頼)して7月9日には翻訳のデータが送られてきました。
早い。素敵。
A4で1枚7000円でした。
急いでいたので値段は気にしなかったのですが、他の翻訳会社も大使館のサイトで紹介されています。
※残高証明書(原本)とそのチェコ語訳は大使館で翻訳認証してくれます。

・海外旅行傷害保険の保険証券
この証券はビザの受領時までに用意できればよいらしいのですが、私みたいなギリギリコースの方はすぐに加入できるので早めに準備した方が良いと思います。

90日以上の長期滞在をする外国人は、入国後90日以内に、包括的な(Comprehensive)内容の健康保険に加入する義務があります(その種の保険にあらかじめ加入していない場合)。外国人滞在法の改正が施行された日から5年間(すなわち2021年8月2日から2026年8月2日まで)は、包括的な内容の健康保険(travel medical insurance in the scope of comprehensive healthcare)の契約を結べるのは、VZP保険(Pojišťovna VZP, a. s.)のみとなります。同社の保険でもBasicタイプのものは認められません。Comprehensiveタイプの保険の証券のExclusiveかPlusのものにしてください。

チェコ共和国大使館/長期ビザについて

とのことですので、保険はPojišťovna VZP, a. s.1択です。
※私は大学で加入を義務付けられた保険があったのですが、Pojišťovna VZP, a. s.がカバーできる範囲が狭いらしいので大学の保険もフルで入りました。
 
Foreigners’ Medical InsuranceのPlusを選びました。
値段は5か月で8400コルナでした。
書類は全てメールで送られてきます。質問に対しても英語で迅速に回答していただけます。
※PDFは2回送られてきますが、VISAの申請に必要なのは保険証が付属している2回目の方です。
保険証もPDFで送られてきます。

・日本における無犯罪証明書
地元の警察に依頼→外務省にアポスティーユ認証をつけてもらいます。
詳しくは住民票がある県の申請方法をチェックしてください。

アポスティーユ認証
日本の官公署、自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明のこと

無犯罪証明書を受け取ったら、その封筒(開封厳禁)を外務省に郵送もしくは窓口に持っていきます。
(郵送が基本みたいです。一部窓口も空いているようです。)

詳しくはこちら↓
外務省/【申請手続きガイド】 

④    チェコ大使館で申請する (8/30)

申請日数日前に大使館から確認メールが送られてきました。
内容は以下の通りです。

・書類はすべてオリジナルでなければならない
・日本の犯罪経歴証明書には、日本の外務省のアポスティーユ認証が必要
・申請書類一式のコピーが提出用に必要(オリジナルとは別に)
(クレジットカードの表面とパスポートのデータ面は2枚。封筒に入った日本の犯罪経歴証明書のコピーは不要)
・オリジナルとコピーは別のファイルに入れる。
・認証する書類が日本の無犯罪証明書と残高証明書のみの場合には約5,900円かかる。
・長期滞在許可の申請には、これに加えて16,390円かかる。

そうです。長期滞在許可の申請にはお金がかかるのです。
この時メールに申請用紙と記入要綱が添付されていたので、そちらに必要事項を記入し、スキャンを添付して返信。
大使館の方のチェックを受けました。
 
申請用紙と要綱はこちらから入手することも可能です。
長期ビザ
長期滞在許可 (Long-term residence permit)(緑色の申請用紙)
 
申請するときは、予約した時間に大使館に赴き、書類を提出してお金を払うだけ!
パスポートはその場で返却してもらえました。

⑤ チェコに渡航(ヘルシンキ経由)(9/15)

ヘルシンキの空港での入国審査で滞在期間や目的を聞かれましたが、素直に長期滞在許可の申請中で、留学期間は5か月だと告げると問題なく通してくれました。

⑥    メールで申請の許可が下りたことを知らされる (10/2)

申請の許可は1カ月くらいでおりました。
チェコ留学について発信しているSNSアカウントで半年の留学の長期滞在許可は下りないという情報を見て非常に不安を感じていたのですが、半年の留学でも問題なく申請の許可が下りました。
 
メールには教示事項が添付されており、内務省移民政策局に出頭するよう指示がありました。
この内務省移民政策局もなかなか予約が取れないので、申請の許可が下りる前に予約するのがおすすめです。
(私は最短で1か月後でした…)
予約は電話かネットで取ることが出来ます。
 
ネット予約をするならこちら↓
Official Web Portal for foreigners, who are living, or wish to live, in the Czech Republic
APPLYから予約することができます。
電話番号は教示事項に記載があります。
 
チェコって意外と英語通じないので、多分電話はハードル高いだろうなと思って私はネット予約しました。
でも、電話ならネットで取れない時間でも予約を取れるという話も聞きましたし、予約なしで早朝(6:00くらい?)から並んだら受け入れてくれるという話もあります。
 
※教示事項に入国後30日以内に移民局に出頭しないといけないという文言があるかもしれないですが、30日過ぎていても全く問題なかったです。
というか、予約が埋まっているので30日以内に行けたらラッキーな感じ。
もし何か言われても、素直に予約が取れなかったと言えばいいそうです。

⑦  内務省移民政策局に出頭 (11/1)

住所:Hládkov 682/9, 169 00 Praha 6
持ち物:パスポート、保険証(PDFをコピーしたもの)
 
入口の右奥に受付機械があるので、メールで送られてきたPINコードを打ち込んで番号が印字されたレシートを受け取ります。
電光掲示板に自分の番号が現れたら該当の窓口へ行きます。
 
ここでパスポートを提出し、渡された紙に必要事項を記入します。
内容は両親の名前、出身地、自分のメールアドレス、自分のチェコの携帯電話番号です。
色々確認の質問を聞かれた後に、場所を移動して写真撮影と指紋の採取、サインをします。
最期に許可証の受け取り日時を提示されて終わりです。
全部英語が使えました。

⑧  内務省移民政策局で長期滞在許可証を受け取る(11/9)

内務省移民政策局で指紋の確認とサインをして、長期滞在許可証を受け取るだけです。
持ち物:パスポート
担当の方が日本語を話せる方だったため、まさかの日本語で手続きを行いました。(笑)
 
以上です!
留学先で日本人の友人に聞くと7割くらい長期滞在許可で留学していました。
みんな口をそろえて間に合わないと。(笑)
つまり、ビザで留学できる方がラッキーなのです。

本当にしんどかった。
本当に途中で留学もうだめだ、無理だと諦めそうになりました。
でもなんとかなります!
チェコは良くも悪くも適当なので!
 
プラハは本当に素敵な街で、来てよかったな~とつくづく思います。
もしプラハに留学したいなと思っている人がいたらビザに負けず、その目標を叶えてほしいです。


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