SQuBOK(第2版)を読み終えたのでメモ

 2020年11月14日(土)にJCSQE初級という資格を受験しようと考えて、今勉強しております。
 日々ソフトウェアテストという仕事をしていると色々なことを考えています。
 ・自分が作っているテストケースで何を担保するのか
 ・このテストケースをクリアすることで喜ぶ人は誰なのか
 ・テストケースの合格条件を定めるためには、何を設定すればいいのか

 JCSQEを取ろうと思ったのは、こうした根底にあるのが、ソフトウェアテストの活動の一つに「ソフトウェアテストの品質を担保する」という目的があると考えたためです。
 しかし、「品質」といっても人それぞれいろんな考えを持っています。
 特にソフトウェアの場合は、物理的制約を持たない様々な内部での処理を主に行うので、なかなか品質というものを測りにくいものだと思っています。
 なので、「どう品質を担保するのか」「どう品質を担保する活動を行うか」といったことを事例も紹介しながら網羅しているのが、SQuBOKになります。

 SQuBOK自体は、全部で408ページもある本なので、全部を紹介することはできませんが、読んだ中で感銘を受けた3つの内容を紹介します。

1.品質の概念・品質の定義に関して(P15 ~ P32)

 品質は、アリストテレスが提唱した物質に対する概念ということから始まり、ワインバーグやプレスマン、狩野モデルなどの様々な品質の概念を紹介しています。
 中でも個人的に好きな言葉が、ワインバーグの『品質は誰かにとっての価値である』という言葉です。
 皆さんも品質という言葉を考えると本当に「なんだろう・・・」という気持ちになると思います。その中で、このワインバーグの『誰かにとっての価値』という言葉を思い出すと、テストをしている人間として、「誰かにとっての価値を見つけるんだ!」という気持ちになれるものです。

2.プロセスモデルに関して(P94 ~ P101)

 ソフトウェアの開発モデルは、ウォーターフォールモデルやアジャイル開発など様々な開発手法があります。
 中でもアジャイル開発は、様々な現場で取り入れられ、一定の評価をされ始めている手法ではないかと思います。
 しかし、中には流行っているからアジャイル開発を取り入れようという経営者層が多いのも事実です。
 本書では、開発モデルにおいて、ウォーターフォールやアジャイル開発に関わることを簡潔に・わかりやすく書いているので、是非ともこのページだけでも読んでほしいと思いました。

3.ソフトウェア品質マネジメント(第2章全部)

 ソフトウェア開発全体で、ソフトウェア品質を作っていきますが、要所要所でどういうソフトウェアにしていくのか、計画 → 開発 → 検証 → リリース → 保守 というソフトウェアのライフサイクルの中でどうしていくのかということを書いています。
 プロジェクトマネジメントからソースコード管理や構成管理まで、あらゆることの概要が書いてありますが、これだけでなんと127ページもあるので、読むのは結構疲れます・・・(笑)
 (実際の試験でもここはすごく大事だと思うので、勉強し続けています)

以上の通り、SQuBOK(第2版)を読んだ感想を述べてきましたが、そろそろ第3版が出るので、今まで勉強した内容は少し古くなってしまうのが悲しいです😢
 第3版の内容は、編集している早稲田大学の鷲崎先生が勉強会をしていたので、是非その内容も確認してみてください!
https://www.juse.or.jp/sqip/squbok/file/sqipsymp2019_F2-1-2_happyou.pdf

残り1か月近くですが、勉強頑張ります!

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