初めてストリップ劇場に行ってきた

ずっと行きたかったストリップ劇場に、1人で行ってきた。

受け付けに行くと、女性?1人?はいよ。といってチケットをもらった。今日は座れるよ、よかったね、と言われ、案内された。
館内にはガラスケースに入った酒がたくさんあって、煙草の匂いは慣れてるけど、他に少し異様な匂いがして正直不安になった。

ドアを空け、中に入ると、最前列の主みたいな男の人に、何者だ、という目でずっと見られた。女が1人で観劇するなんて、めったにないとは聞いていたから仕方がない。気持ちを強く持って静かに座る。それでもなお、まだずっと見られている。
他にいた2人の女性は、常連なのか余裕の表情で席に座っている。席に座る男の人は、何かを食べたりお酒をちびちび飲んでいる。ペンライトで揺れながら、取り憑かれたようにうなずいている若めの男の人もいた。

舞台の女の人は慣れた所作でお客さんに、ありがとうございます。と甲高く気の緩い接客声で言い、手を握る。写真を撮ってほしいとお願いされると、今日はどんな感じがいいですか?横ですか?と、また慣れたポージングで対応する。お客さんはプレゼントを渡し、満足気に席に戻る。

舞台が始まった。最初、びっくりするくらい何も思わなかった。ただ、女の人が舞台にいるだけ。なんの変哲もない舞台。でも、さほど凝ったライトも無い、だいぶ明るい舞台に1人の全裸の女の人が立っていて変だ。
やや大きめの音響で、観客側に演者が来ると、その部分だけステージが上がる仕組みもあった。

次第に感情が出るようになってきた。
美しかった。全てを魅せて生きているなんて。
張り付けられたように見える優しい笑顔。透き通った肌。曲に合わせて動く度に鍛えられた肉体の筋肉が、ピシッと貼るのが分かる。リズムが鳴る度に上がるつま先、顕になる聖域。
観劇している人たちは、黙って舞台の真ん中に目を向け彼女の顔と股を交互に見てうなずいている。
ずっと、動く肉体を見ているうちに、涙がでてきた。でも周りに見られたら、変な女がいると思われるので、1度心を無にした。

フィナーレが始まった。
その日の演者全員が一緒に踊る。意図的にクールを演じているのか、表情を動かさず鋭い目付きをしたまま他の演者と肩を組んで踊る人もいた。私には疲れているように見えたし、それこそ目の奥がしんでいるのかとも思ったけど、そうじゃなかったらこれは個人の偏見だからあまり思わないようにする。

彼女たちはひらひらと踊りながら、観客の席にまで降りて、一人一人に握手をした。私もしてもらった。近くで見る彼女は優しい目をしてた。私は緊張で言葉を交わすことなどできなかったけれど、しっかりと両手で握手をして、この日を忘れないようにしようと思った。

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