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芸人から学んだ、クリエイターの目指すべき姿

毎週水曜22時から放送されている『水曜日のダウンタウン』。正直「やりすぎ」と引くこともありつつ、企画によってはすごく笑わせてくれるし、なんだかんだ好きな番組の一つです。

簡単に説明すると、芸人や視聴者から寄せられる「仮説」を実証する番組で「どぶろっく、どんな歌ネタでも面白くカバーできる説」「旅行先で朝起きたとき誰もいなくなってたらだいぶ切ない説」とか幅広いです。笑

私はそんな「水ダウ」の、昨日放送された「説」が過去一と言っていいほど心に残りました。その説は「この世で最もこすられてるネタ、FUJIWARAのヒーローショー説」です。

なんでもFUJIWARAは、どの劇場でもほぼ「ヒーローショー」のネタをやるそう。実際、芸人たちに「最も印象的なFUJIWARAのネタは?」とアンケートをとると、ほとんどがヒーローショーと答えていました。

FUJIWARA自身もスタッフからヒーローショーのネタについて聞かれると「めちゃくちゃウケるから」「もう2000〜3000回はやっている」とか言うから驚きです。そして、ここで終わらないのが水ダウの面白いところ。

彼らが劇場で何度も同じネタをやり続けているということは、よくFUJIWARAと共演している芸人たちも、それだけヒーローショーのネタを見ていることになります。

そこで番組では「ヒーローショークイズ」と題し、芸人たちにFUJIWARAのヒーローショーのネタに関するクイズを行ったのです。解答者に呼ばれたのは、しずる、コロチキのナダル、ジャンポケのおたけ・太田、とにかく明るい安村の6人。出題者はもちろんFUJIWARAです。笑

「この部分はどんなボケか」「衣装はどれか」「どんなオチか」みたいなクイズが続き、一問解答してはネタ映像を見る流れだったのですが、解答者の正答率が高いだけでなく、全員がとにかくずっと楽しそうなのです。

「ここがめっちゃおもろいんよな」「老若男女誰もが笑えるボケ」「鉄板のツッコミ」など、スタジオから見ているフット後藤、チョコプラの2人まで一緒になって、ヒーローショーのネタを絶賛しながらクイズが進んでいきました。

もちろん視聴者として見ていても本当に面白くてすごく笑ったのですが、同時に「同業者にこんなに愛され、絶賛されるネタを作るってすごいな」と感動してしまったのです。

芸人はたくさんの人に「おもしろい」と評価され、笑いを浴びる職業です。だけど、同業者に「こすられてる」といじられながらも、ネタを覚えられるほど愛され、しかもあらためて「最高に面白い」と評価されるなんてことは、誰でもできることではないでしょう。

同業の人たちに、心から愛されるものを作る。クリエイターからすれば、それは光栄で幸せなことなんだろうな。お腹を抱えて笑いながら、そんな憧れみたいな気持ちが不思議と湧いてきました。

芸人たちとは全然違う仕事ではあるけれど、私もいつか、そんな玄人になってみたいな。ヒーローショーのネタを見ながら、ふとそんな真面目なことを考えている自分にちょっと笑いそうになりつつ、素直にそう思いました。

これぞ、クリエイターが目指すべき姿なのかも。昨日はそれを目の当たりにする「説」を見届けられてすごく幸せな気持ちになりました。早速、FUJIWARAのヒーローショーのネタをおがみに行こうと目論んでいます。笑

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。