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名前は重要でない

よく、洋画や海外ドラマを観ていると名前を短縮して呼んでいるのを目にします。

例えば、ThomasTom とか、Elizabeth をBeth とか、、数え上げればキリがありません。

日本語でも、あだ名はあるし、それは何処の国でも同じかな?と思うのと、英語ネーティブは言葉の省略が好きなので、名前の短縮もその一種と考えれば、別に違和感は感じないですが、時々えっ!?そんなにも省略してしまうの??と思ってしまうシーンも見ることがあります。

それは、名前の頭文字のみとか、氏名それぞれから1文字ずつだけ取って呼ぶとかそういうのです。私だったら、Mina だから Mとか呼ばれるのと同義です 笑。(呼ばれた事ないですけどね…)

なんだか、イメージ的に特殊な世界に属す人みたいです…

これは、正直創作物の中だけなのかな…とか思っていた私。

だけど、オーストラリアに行って驚いたのは実際に到着して1ヶ月後くらいにシェアハウスに滞在し始めてすぐの時、突然そう呼ばれている人を見た事です。

えードラマの世界だけじゃないんだ…。

と思ったのを覚えています。

その後も、ちょくちょくイニシャルだけで呼ばれている人を見た事はありますが、全体的に若い人に多いイメージですね。

それで信じられない事なんですが、私がそこを引っ越すまでその頭文字だけで呼ばれている子の名前を知らないままだったんです。

私は気になって、一度その子に名前をたずねた事があるんだけれど、確か長くて複雑な名前で覚える事が出来なかった。

そうしたら、その子は

「みんなが呼んでる様に〇〇でいいよ!」

「名前なんてみんなが呼びやすくて呼んでくれればなんだっていいし!そんなの重要じゃないよ!」

と言ってきたのを覚えています。

これを聞いて、

“名前は重要でない”

そんな考え方もあるんだなと認識できました。

確かに、どんな名前であろうと、自分は自分で変わるわけではない。

他人から認識されたり、他人と関わる際に名前が必要だから、それが使い易ければその様に変える考え方もあり得るなと思いました。

実際に、移民で形成されている多民族国家であるオーストラリアでは本名をみると非常に多様な名前で溢れています。

英語圏でなければ、英語で呼びづらい名前の場合も多くてそういう人は自分達で積極的に名前を英語で呼びやすい様に変えている。

そうやって、名前にこだわりすぎずに柔軟に周りが使いやすい(発音しやすい)名前に変えている人の方が、上手に環境に溶け込み周りとも上手くやっている人が多かった。

そういう人達が、口を揃えて言うのは、

“名前なんて変わっても自分が変わるわけじゃないし、そんな重要じゃない。”

という様な事です。

その一方で、

“名前は自分を表す重要なものだ。変えることができない。自分の名前を変えるなんてとんでもない。勝手に言い換えるなんて失礼だし、気分が悪い。”

と言う人もいます。

それは、人の考え方なので、私は否定はしたくありませんが、残念ながらこういう考えの人は名前以外についても固定観念が強くて自分の考えや枠のこと以外は認めない固執して固まった人が多かった印象でした。

そして残念ながら、私の周りでは、日本人にもそういう人が非常に多かった印象。

周りが英語でとても呼びづらくて困っているのに頑固として名前を変えて欲しくなく、呼びやすく変形させて誰かが呼ぼうものなら不機嫌になる。そんな人も見ました。

周りも困って関わりたくなくなるので孤立するし、だから自然とネーティブスピーカーと話す機会が減り語学上達が遅い人も多かったです。

名前というのも一つの決められた呼び方と考えれば、その一つの決まりに対しても柔軟に対処できないと考える事もできるなと海外在住中に私は気付きました。

名前がアイデンティティを作るのは人によっては、あり得る話で、授かった名前を大切に想うのはとても素晴らしいし大事なことです。

しかし、だからこそ呼ばれ方が変わっただけでその自身の核が失われるのであれば、それは矛盾しているのではないでしょうか?

名前に恥ずべき行為なのではと思います。

自分の内側の大切な想いは、外側から(他人から)影響を受けても大事に守る必要があるもの。

他人の呼び方一つだけで、それが変えられると怒りの感情を抱くのは行き過ぎて異常な考えと思わざる負えないなと感じました。

被害妄想がすぎるんです。

名前は重要じゃない。それに自分自身がどう向き合うことが出来るかが大事だと思います。

他人から呼ばれている事のみで、自分の内部まで影響を受けると感じるのであればそれこそ、自己を簡単に失いやすくて問題なのではと思いました。

他にも、物の考え方についての記事ありますよー!
英語だけじゃなく、色んな事に役立つと思ってます。

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