MotherFatherSon
最近、BBC発のドラマ『MotherFatherSon』を観ました。
なかなか見ごたえがあった。
題名のまま息子を中心として母と父が登場するドラマを描いている。
父マックスは、久々のドラマ出演のリチャード・ギアが演じている。それで、放送当時少し話題になったような気がする。
これ、内容的にはメディア王のマックスが報道を牛耳り英国の政治にまで影響を及ぼす人物として描かれている話だった。
なので、世界情勢、政治、メディアなどの話題が多く出てくる。
興味深いのは、宗教原理主義の過激派の話題が入っていた点。多民族国家では、非常に身近な話題だと思う。英国もそのひとつ。
このマックスを中心とするチームと言うべきなのだろう。架空の人達とされているが、なんとなく有名なマードック一家をベースにしたのかなと思えてしまう造りだった。
あと、実在するメディア関係者の実像を混合させてような感じだ……
実話じゃないけど実話っぽい作りで、なかなか目の離せない展開が続いた。全8話で終わるので、長くないのも良い。
マックスは前妻との間の息子ケイデンに色々任せて、役割を継がせようと思っていたのだろうがそれが彼にとってかなりの重圧となり葛藤しボロボロになっていく様子が酷かった…
それでいて、息子の母親とは別れているとはいえ何となく1つのチームとしていいコンビである。
ケイデンはそれについていけない様子で、ある意味駒にされている部分が多く気の毒になった。
ケイデンは性格的にも全然会社の中のポジションが合うわけもなく、1話目ではドラッグとアルコールのやり過ぎで倒れてしまい、、そこから悲劇が始まる。。
息子だから跡継ぎみたいなのは、血族主義の人だと良くあるだろうけど、子供は親の駒みたいな位置付けとなると可哀想な面が多い。
好き好んでやってる訳ではないし、自分の意思じゃないとちょっと問題が起こりやすそうだなとか思った。
ドロドロとした闇の世界が続いて、あれよあれよと終わった。
英語はBBCが放送しているだけあって、割と聞き取りやすい感じがした。
社会派作品なのでそれに関連する単語とかも出てくるし、洗練された英語表現もあるので英語学習にも良い気がする作品でした。
まあちょっと重めの作品なのだけど。
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海外ドラマについても、まとめています。