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エンタメ作品中の宗教的意味-鹿-

前回は、エンタメ作品中の宗教的意味を用いた比喩である携挙について説明しました。

エンタメ作品中にたとえの表現として宗教的意味を使っている場合も多々あり、それが分からないと十分に作品を楽しめない場合もあるのでこのnoteでたまにはまとめておこうと思いました。

今日はエンタメ作品に表現の一部として登場する“鹿” についてです。

鹿は日本人のイメージだと、奈良に行った事ある人なら奈良公園でしょうか?

私も鹿せんべいを鹿にあげた記憶があります。それで自分で食べてみた覚えもあります 笑。

公園は鹿のウンコまみれですごかったし、その後にお土産屋さんに行ったら鹿のフンというチョコのお菓子があったのを今でも覚えています 笑笑。

(あれ!?何を書いていたっけ…笑)

話を戻すと奈良公園の話でした。

なぜこんなに公園内に沢山鹿がいて、こんなにも過保護(!?)に保護されているのか!?

それは、昔から日本では鹿が神の使いと考えられる風習があったからです。

だから日本では鹿は神聖なものなんです。

それで日本以外での鹿の扱いはどうなのでしょうか?

鹿は日本以外の地域でもお話の中に登場します。神話において登場するお馴染みの動物なんです!

ギリシャ神話と北欧神話では重要なシンボル扱いされているんです。

角が周期的に生え変わるので、生命の神秘や象徴として描かれています。

有名なファンタジー作品には、光る鹿が現れてくるのが多いのもこのためと思われます。

ギリシャ神話で特に有名なのは、女神アルテミスの聖獣としての鹿です。

女神に仕えて大事にされていたのが鹿なんですね。

北欧神話というと馴染みがないように感じる人もいるかと思いますが、あのマーベルの有名なヒーローであるソーは北欧神話から生まれたキャラクターです。

これからも分かるように、英語圏ではかなり馴染まれているのが北欧神話です。

北欧神話では世界樹と呼ばれる大きな木が世界を保っているとされています。宇宙からの力を受けているので宇宙樹とも言われています。だからこの宇宙樹のバランスが崩れると世界も終わってしまいます。。。

それを食ってしまうのが鹿という生き物。でもその一方で滴る露が水となり河となる訳だからとても重要で、全く複雑なんです。。

北欧神話では、単純に悪は悪。善は善。と分けられていない。

これが物語にかなり深みを与えています。

鹿はかなり古い神話において自然に密接に影響する神聖な生き物として描かれてきました。

キリスト教が多く布教されている地域においては、神は1人と考えているので鹿を悪いものとしている場合もあるようですが、それ以前の考えとしてお守りや魔除けの様な意味に捉える人も現代では割と増えてきている様です。

なので、英語圏や世界中のエンタメ作品において鹿は自然に近い神聖な象徴として描かれていると覚えておくと非常に分かりやすいと思います。

それでいて、神聖なものはそんなに単純ではないという事。善と悪で単純に分けれないという意味ではそうです。だから自然はそんなに単純に出来ていない、そういう象徴としても鹿は重要な役割を果たしていると思います!

前回の記事です!

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