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自分の声を聴いてみよう!

西オーストラリア州の大学は、莫大な量の課題があります。その中の一つとして、ビデオプレゼンテーションというものがありました。

自分達でテーマについて話して、工夫がある動画を作り提出する必要がありました。

これは、グループを組んでも良いし1人でやっても良いしそこら辺は任せられています。

私はグループの課題で散々な目にあったことが多く、軽くトラウマだったので、出来るのであれば1人でビデオも作りたいということで、2回も全部自分1人でこなしました。

編集作業がめちゃくちゃ大変で、どうかなるかと思ったけど、結果は減点がかなり少なく高い評価を貰えました。

動画をどうやって魅力的に見せるかも大事だったけど、それ以上に自分が喋っている言葉が分かりやすく簡潔で明瞭に聞こえるか、それでいて要点が上手く纏められているかを重点的に考え作成していきました。

だから当然、何度も自分が喋っている映像を観ることになる訳です。

すると色々と気付かなかった事実に、直面する事もありました。

明瞭に英語を発しているつもりではいたけれど、意外に滑舌が悪かったり、ハッキリと発声しているつもりでも案外と聞こえづらかったりする部分も見つけることが出来ました。

そりゃあ当たり前ですよね。

私自身子供の時は、人前で喋る事が苦手で緊張しすぎるし、内気だった事もあって、人前での発表では自分の良い部分がちゃんと出せませんでした。だから、何とかこのネガティブな部分を無理やり矯正したくて中学生の頃、演劇部に無理やり入部した事がありました。

突然、主役の子が降板したのでその役を引き受け(というか内気すぎて断れなくて)やるしか無い状態に追い込まれた私。演技の楽しさを知ると同時にそのショック療法後から私の性格はかなり矯正されました。

演劇をするまでは、恥ずかしがり屋でボソボソ喋る事が多かったし自己表現も下手でそれが喋り方にも表れていた。とても聴き取りにくい声の出し方をしていた。

それが発声練習を重ねる内に声が張るようになり響きやすくなり一気に聴き取りやすい声の出し方に変わりました。

そうしたら、同じ内容を喋っているのにも関わらず、自然と話を聞いてくれる人が増えていきました。色々な人から、生田さんの声は聴き取り易いねとか言って貰えるようにもなりました。

でもそれまでは、母国語である日本語でもそんなに分かりやすく発声していた訳ではありません。

そんな昔の事をビデオ作成の過程で思い出しました。

昔、私はどうしていたんだろう。。。

思い起こしてみれば、私はいつも録音した後、それを自分で聴いた後修正して仕上げていた事を思い出しました。

歌を歌っている自分の声や台詞を言う声、恥ずかしさを捨てて何度も聴いていたっけな…。

そういえば、ピアノ習ってた時も一時期は先生を目指そうとして試験を受けていたから、自分の演奏を客観的に評価する為に録音していたっけ…。

日本では、録音して自分のパフォーマンスや声の出し方を聴き、評価して修正していたのに、自分は何をバカみたいに忘れてたのかなと思いました。

良い機会だ、これから録音して自分の英語を喋っている時の声を聴いてみよう!!

私はビデオプレゼンテーションを作成している時に、大事な事に気付きました。

スマホで喋る内容を録音して聴いてみると、呼吸方法や発声方法が甘いなあと感じるところもあって、非常に修正点がよく分かりました。

最初はなんか恥ずかしいけど、聴いてる内に自分の声にも慣れてきて、評価出来る様になってくる。

どうすれば聴き取りやすく伝わりやすいか、何度も撮り直したら、最初の映像とは全く違うものに仕上がってきました。

ただの声の出し方で、こんなにも聴き取りやすさが違うんだなと実感できました。

それでその演劇部時代を少し思い出して楽しくなってきました。正直、めちゃくちゃつまらないと思っていたのに物は考えようです。

その後、英語で喋って何か伝えたい時に、その部分にどうアクセントをつけるかとかがかなり上手くなりかなり聴き取りやすくなっていったのが自分でも分かりました。

それに勿論、発音自体が甘い部分にも気付き、修正も出来ました。自分が出来ていると思い込んでいても知らない内に変な癖がついていた所も見つかって、その矯正も出来ました。

日本語でさえも聴き取りにくく喋る可能性はあるのに、他言語であればなお一層そうなる可能性が高いです。

自分の録音した声を聴いてみて、それがとてもよく分かり話し方の改善が出来ました。

だから、最初は恥ずかしいかもしれないけれど、英会話の練習をしている人は自分の声を録音して聴いてみる事をお勧めします!

それを客観的に聴いてみると、必ず新たな発見があり、より分かりやすく喋るヒントが見つかると思います。

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