名前を呼ぶ事
英語圏では、人の名前を呼ぶ事は何も特別な事ではありません。
だから私もオーストラリアにいる間はMinaと色んな人に呼ばれました。
知り合いになり、何度か会えばファーストネームを呼び合うのは自然な事なんです。
上下関係や所属を日本人より気にしなく、人としての“個”を大事にしている価値観がこういう些細な習慣にも現れていて私は好きでした。
ファーストネームで呼ぶのは、コミュニケーションを取る際に円滑剤のように働く。ざっくばらんな雰囲気で名前を呼び合う事が親近感を抱かせお互いに気分が良いという考え方です。
お互いに気持ちがいい良い習慣と思います。
何度も名前を呼び合っていると不思議と身近に感じるからすごいです。それになかなか気分が良いものです。
だけどね、中には自分の名前をあんまり好きじゃない人も必ずいます。
そういう時は、大体の人が
Please call me 〇〇.
〇〇と呼んでね。
と教えてくれます。
あんまり名前が好きじゃないから、あだ名で呼んで欲しいとか結構ハッキリ言う人も多くとても分かりやすいです。
自分が気持ちよく感じるように呼ばれたいという感覚が強くて良い事と思います。
所属ではなく個人を見て欲しいという感覚は、学校でも見られます。
教師は“先生”と呼ばれるのが嫌いな人が大半。
日本人は、“Teacher” と読んでしまう人もいますが、これは嫌がられると思って間違いない場合が多い。
“私は先生である前に人でちゃんと名前があるんだよ。だから先生なんて呼ばれたくない。〇〇(ファーストネーム)と呼んで!” と言われている日本人を良くみました。
しょっちゅう顔を合わせて、相手がファーストネームでざっくばらんに雑談をしてくるのに所属で呼んだりいつまでもMrやMsをつけたりして呼ぶと喜ばない人の方が多いです。
同じ目線で人同士で話したいと思っているので名前を呼んで雑談しているのに、いつまでも壁がある感覚になってしまう。
日本では、目上や所属が上だったら敬語。そこまで親しい間柄でなければさん付けや名字で呼ぶのが習慣となっている人が多いから、それが当たり前と思っていても違うんですよ。
人として見て欲しいと思っている人には不快なんです。むしろ、軽く呼んでくれた方が気分良くて好きなんですよ。
だからどんな呼び方をされれば相手が気分が良いのか考えるのが良いんです。
習慣だからそれが普通と思っていてもそれが一歩外に出れば違うという事は多い。
私は普通とか常識とかいう言葉は、だから好きじゃありません。
じゃあ、どう接すればいいか難しすぎて大変!
そう思う人もいると思います。だけど、そんな事はありません。
それは素直に相手にたずねてしまえば確実に相手が何か反応するのでそれで判断すればいいんです。
“What should I call you?”
なんて呼んだらいいの?
とたずねれば良いんですから簡単な事です。
自分で勝手に推測していても相手の気持ちなんて推し測れない外れることもあるという前提を忘れてしまっている日本人が多いから、その人の性質を直感で分からなければたずねるべきなんです
私も色んな人からこうたずねられました。
Mina は英語でも簡単に言えるけれどそれでも相手がどう思うかな?その名前は好きなのかな?たずねてみよっかな?と思う人もいるって事です。
名前で呼び合うのはどんな関係性でも自然なのが英語圏です。ただどうやって呼んだらいいか迷う場合はたずねてしまうのが正しいです。