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聞きとれるまでのプロセス

英語学習をしている方の中には、リスニングがどうにも苦手という人もいるのではないかと思います。

しかし、英語は当然ながら日本語とは全く違う音の性質を持つ言語。最初から聞き取れる訳はないし、少し頑張っただけで急にリスニングが上達するわけもない。

必ず聞き取れるまでのプロセスが存在する。

私も、今でこそ英語話者との会話は困らないし映画も字幕なしで鑑賞できるくらいのレベルまでになったけれど、最初は苦労していた。

なので、聞き取れるまでのプロセスがわかるし、なんとか言語化してみようと思った。

まず最初は、英語の音というのは意味が分からない。意味をとろうとすると、謎な暗号が連なっているような感じだ。
これは、ゲームなどのエンターテイメントで架空の言語で話すキャラクターが喋るのを聞くのによく似ている。

さっぱり分からない…

次の段階にいくとどうなるか。
一部だけ分かるという状態になる。会話の途中の知ってる風の単語などだけ塊で聞こえたり、少しだけ音を受け取れるようになるのだ。
しかし、ここに過集中すると最後。勝手に何か音の嵐が流れていき、置いていかれる。

速い!!あまりにも速く落ち着かない!!
疲れる……

この状態は、結構長く続く
その都度、試行錯誤しこの聞き取れる部分を広げていくイメージだ。

だいぶ諦めずに聞き取ることを続けると、速さや癖などが気になりようになる。
ひょっとしたらそれによって負荷がかかり、不快感を持ったりしだす可能性も高い 

ああ。もう少しゆっくりになってくれないかなあ。そうしたら、聞き取れる部分が増えるのになあ…そう思い始めるだろう。

それでも我慢を続け聞き取り練習を続けると、音がそこまで速く感じない瞬間がやってくる。

あれ!?私なんであの時速いなんて思っていたんだろう!?!?全然、速くもないのに!?!?

そういう気分になってくる。そして、その後自分が分からない部分が明確に分かるようになってくる。そして苦手が潰しやすくなってくるし、聞いていることで色々な発見がある。

今まで努力してきたことは一体なんだったのか?? という感覚がする。

私は知らない事が多い。文化の壁、地域性の壁、違いの壁がある。そちらに集中すべきじゃないかとも考え出す。

それでもまだ継続すると、英語の音はひたすらいつも通りに聞こえ速いとは感じなくなる
むしろ、教材系のものは全て遅すぎる感じに聞こえ眠いレベルになる。そして、どれだけ聞き取り練習したり使っていても分からない事は必ずある事を知る。世界は広く、全ての国のアクセントや方言、表現、宗教、文化、背景、人の性格は様々だからだ。

ところどころ知識的にカバーできない部分がある可能性についても知る。ある意味、自分にとっての匙加減が分かるし、人の表現を聞きながら盗むのも可能になる。

そして、話の流れで人による癖が理解しやすくなり文脈からそのカバーできていない部分を推測できるようになる。

ここまでこれば、人の「違い」に対応ができる範囲が広がる。

どこらへんまで聞き取り力を上げたいかは、人によるしどの程度まで使えるようになりたいかは様々だと思う。しかし、はっきり言って1番最後に書いたような状態まで到達するのにたった数年教材を聞き取りするだけで至る人は、日本人ではほぼいないだろう。

音が真逆なので仕方がない。

私も莫大な時間を聞き取りに費やしてきた。
英語が聞き取れてすごいとか言う人もいるけど、私はそれだけの時間の犠牲を払ってきたから出来なかったら可哀想なレベルだと思う。

あまりにも安易に考えている人が多いので、私の実体験に基づいた聞きとれるまでのプロセスを今日は書いておこうと思いました。

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