学習者に失敗という言葉はない
今日は、英語習得における1つの大事な考え方における失敗の概念について書きたいと思います。
私はそもそも、英語だけではなく学習者に失敗という言葉はないと思います。
それは、何故かというとミスは普通よりも印象に残りやすいと思うからです。ミスした部分が印象に残り、それを知識として自分の引き出しにしまっておく。それが全て自分オリジナルのテキストと考えれば知の宝庫となるからです。
結果を残す事、例えば英語においてはプレゼンで間違えない様に喋る事。ネーティブの前で、恥ずかしくない様に正しく発音する事。資格試験などのテストで高得点を取る事。などなど挙げ始めればキリがありません。
失敗しなければしないほど、結果が残せる。だから失敗しない方が良い。その理屈は分かりますよ。
だけど、ここで疑問が生まれます。
人は誰でも間違いますよ!という話。
当たり前な事だけど、完璧な人間など存在しません。
日本語でも、うっかりと言い間違えたりする事なんて誰でもあるはずですよ。意識していないだけで。。
失敗してはいけないなんて変に気にしたら、肩に力が入り過ぎてしまって思考停止するし脳味噌がちゃんと稼働しないから喋ることさえ困難になります。
そういえば、思い出したけどオーストラリアの語学学校に行ってた時に日本人の若い男の子が来ていました。その子はめちゃくちゃ授業中静かで、先生が気にして良く発言を求めました。
私も気持ちは分かりました。そもそも人見知りだし、内向的な性質を持っていますから。。。でも、人前で発言しなければいけない時は自分のモードを切り替えている。演劇で身につけた技なんです。だから、緊張もせずに喋ることができます。
でもそう出来る様になったのには経緯があります。突然、主役が降板しそれが割と恥ずかしい役回りだったので誰もやりたい人がいなかった。私は他にも色んなことをしていたから、練習にもそんなに熱心には参加できないから断ろうと考えていたけど頼み込まれたのと配役が決まらない状況から引き受けてしまいました。ほんとにバカだったなと思っています。
十分な準備時間もないし、案の定舞台上で台詞が頭から飛んでしまいました。空白になって出てこない。舞台裏から一生懸命教えてくれた子もいたけど、周りの騒音でちゃんと聞こえない。
本当のピンチです!!!
心臓の鼓動が聞こえる様でした。だけど、その場をストップさせるわけにはいかない。
どうでもいいやー。上手く切り抜けて次のセリフに移ればいいや!!もう知るか!!!
と開き直りました。
それで、心の声をそのまま出したんです。
「もー、そんな事はどーでもいいのよぉー。いい加減にしてーーー」
パニックが起きているシーンだったから、混乱してなんて言っていいか分からない風を作ればいいと咄嗟に判断したの覚えてます。
冷や汗ものでした。
演劇部の仲間達はもちろん台詞知ってるから苦笑いをする人や安堵する人もいましたが、観客は私が思う程には気にしていなかったです。
むしろ、自然体で面白く爆笑してくれた人もいて、悪くいう人なんて特にいなかった。
役がそもそもお笑い系なのでイジってくる人は、最初からいるのでノーダメージでした笑
どうなるかと思いめちゃくちゃドキドキして、手のひらに変な汗をかいて血の気が引いた。冷静さは装っていたけれど…。
それで気付いたのは
人は自分が思う程には他人の失敗を気にしていないという事。
もちろん言ってくる人はいても、時が経てば忘れる人がほとんど。それに大して意味もなく、言ってる人ばかりで飽きればやめるので気にする必要は全くないんだなと思いました。
失敗を怖がったりしてもさほど意味はない。
それよりもそれを失敗と思わず学びとれば、成長にさえ繋がる。失敗はただの宝物でしかないと思います。
私はこの演劇での失敗から、自分のタイムマネジメントの重要性や教えてくれようとした仲間の温かさ、できない事はちゃんと選別し、迷惑をかけない様に心を鬼にしてしっかりと断る重要性を学びました。
それにさっきも書いた通り、失敗は大して他人は気にしないということも知りました。
そう考えると、失敗はそもそも成長していく過程、言い換えれば学習者の1つののステップなだけでそもそも存在しないと言えると思います。
英語習得者も例外ではないと思います。上達したければどんどん失敗し宝を増やすべきなんです。
そういえば、語学学校の静かな男の子はテストの時だけあり得ないほどお喋りでした。間違えも気にせず知ってる言葉を繋ぎ合わせて、クラスメイトともお喋りを繰り広げていました。
怪しんだクラスメイトの1人が、その子の水筒を見たらウイスキーが入っていました笑
失敗したらどうしようとか、恥ずかしいとか考えて喋れなくなる。アルコールがあればどうでもよくなって喋れるんだ!!と本人からの説明でした笑笑
先生は、
「じゃあ普段からアルコール入れてきたら?」
とぶっ飛んだアドバイスをかましてて笑ってしまいました。
心理的なストッパーを外す事が、英会話力をあげるのにいかに重要かという話です。
失敗なんてものはそもそもないですよ!!
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