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ネーティブスピーカーと英作文

今日はネーティブスピーカーはどのくらい英語の文章を書けるのか?

という事について書きたいと思います。

ネーティブスピーカーは誰でもしっかり英語が書けると私は思っていましたが西オーストラリア州の大学に入学し通う間にそうでもないなという事が分かったんです。

当然、現地の大学ですからオージーも通っています。だけど、不思議なことにコミュニケーションの授業がありそこで最初に英作文の試験が行われるんです。

テーマは“なぜあなたはこの大学に入ったか”というものでした。

だからそんなに難しい内容ではありません。

しかし、とてもよく喋るネーティブスピーカーの中には、この試験があると噂の流れで聞いて嫌で堪らなくなんとか逃れようとし欠席する人が何人か私のクラスでもいました。

ただこのテストは単位を取るためには必須。合格しなければ次に受講できない必須科目があるという仕組みで避けて通れませんでした。

合格しない場合は、英語コミュニケーション自体が怪しいので新たに授業とは別にコミュニケーションクラスを受講しその講座のノルマをこなすという決まりになっています。

英作文の試験を受けなければ点数さえつかないので留年になってしまいます。

そんなに重大にも関わらず、その試験の時に何度もサボる地元オージーの強者達。

先生も授業は進めなければいけないので、授業とは別の時間に試験を受ける事が出来るように大学側に交渉して時間を設けました。

その時だけは返事をしても実際に来ないというのが続き先生も困り果てはじめました。

自分の教鞭を取るクラスから多数の落第者が出ると、やっぱり見た目良くないので嫌でしょう…評価制度はシビアなので…

しかし彼らはその試験から逃げ続け、なんとテスト期間になるまで逃げ続けた人もいます。

おそらく落第者も多数いました…

でもそんな人達でも、元々は卒業したくて入学した人ばかり、オーストラリアの大学は大量の課題や科目を短期間で詰め込むために留年や落大する人がかなり多く辛いのはとても有名。

それでも入学したんですからね。

だから英作文テストを逃げてる彼らはあの手この手でなんとか認めてもらおうとし、授業には積極的に出席しアピールする子もいました。あとは大学事務局まで交渉しに行く子も…笑。

彼らの英語力はどうも英作文や英文法には自信なくて逃げまくっているのですが、会話力はすごく高いようでした。

発音聞いていても綺麗なイギリス英語もしくは現地のオージー英語でとても流暢。

とても英語を書く試験を避けている人達には見えません。

先生や事務局に論理武装して詰め寄るほどの人さえいるんですから、英語を話すことに関しては長けているんです。

そんな人達でも、途中で英作文試験を諦めて受験し特別クラスを受けた人もいるようでした。これがどうしても無理で落大した人さえいます。

この状態を見て私は、英語を書けることと英語を操って話す事は同じアウトプットでも違う機能で、違うんだなと強く実感しました。

人を論理で打ちまかそうとする事ができたり、日常で何不自由なく英語で生活し、どちらかといえばお喋りに長けている人達でも英作文に自信が持てず事実上手く書けない人が一定数いるからです。

ただアウトプットするのに英作文は非常に役立ちますし、良い練習です。

それに海外で大学に通ったり仕事を取ろうとすれば英作文力は英語資格試験を受験する必要性が高い為に必須です。

でも、英作文力と英会話力が完全に一致していないという事実がある以上は、英語は音を発するリズム感覚を大事にして聞いたら口に出して練習するそれが最も大事と思います。

手を動かしても耳と口が抜けていては、英会話力は上がらない。だから、その逆も然りなのでしょう。

ネーティブスピーカーの良いスピーカーでも書けない人がいるんだからこの能力同士が完全に連携していないのは明確です。

日本はどうしても読み書きを重視しがちな英語教育なので、自分で耳と口を鍛える必要があると、ネーティブスピーカーと英作文の関連性を見て思いました。

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