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[HBOドラマ]ナイト・オブ・キリング

今日はHBO制作ドラマ、ナイト・オブ・キリング(原題:The Night of)をネタバレなしで紹介します。

全8話でしっかりと完結するので是非観て欲しい名作です。かなり、深みがある話でした!

どんなドラマかと言うと、これはもう邦題でバレてしまっているけれど、ある晩に起こった殺しの話です。

でも、このドラマは単純に殺しの話ではないと私は思っていて、だから何故こんな邦題をつけちゃったのかがちょっと気になりました。”ある夜に”とかちょっと外国感を出すタイトルにする必要があるんだったら普通に“ザ・ナイト・オブ”で良かったような気が...。

単純に殺しの話ではないと思った理由は、この一晩の出来事が起こった事で色々な人が関わってくるという点にあります。その人達全員が、単純に”良い人”と”悪い人”に分ける事が出来ないんですよね。。それが、このドラマの良さでもあったと思いました。これは、”人”についてのドラマなんです。

人は、必ず不完全だから良い部分と悪い部分がある。また、組織に属して社会活動をしている人は必ずと言っていい程、表と裏の部分があります。ここら辺を、しっかり描いていた。どの人物も、非常に人間味があってそれがストーリーラインと絡み合って見ごたえあるものに仕上げている。

単純に、これは悪い人だ!とか、これが正義だ!とかそういう作りにしていないんです。それが、現実味を与えていて非常に良いヒューマンドラマになっている。人なんてそんなに単純じゃないし、不完全なもの。人は表に見えている部分だけで、簡単に判断できない訳です。そんな、当たり前な事だけど意外にウッカリ忘れている人が多いであろうテーマが軸にある気がしました。

犯罪ドラマ、社会派ドラマ、法廷ドラマ... 色々な方向から観る事が出来る良い仕上がりになっていて良い脚本だなあと感心しました。下手すると、展開がゴチャゴチャしてまとまらない筈だけど、それどころか凄く落ち着いた状態で観る事が出来る。その点がこの作品の褒めるべき点です。

多分、人について描くという製作者の思いがしっかりと軸になっていたからこそブレた感じが全編通してしなかったのかな?と思いました。製作者たちが、想いを込めて丁寧に作った事が伝わって来て、非常に良かったです。

人間ドラマを観たい人にお勧めな作品と思いました!


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