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「これは、ネーティブは使わない。」

頻繁に見聞きする

「これは、ネーティブは使わない。」

という謎な台詞。

私はこれを見かけると違和感しか抱かない

言葉は同じ単語や表現でも全てが文脈に影響されている。それなのに何故こういうことを軽はずみに言う人がいるのだろう。

発言者の周りや自分が使わないだけなのにそう簡単に決めつけているとしたら非常に愚かな発言だ。本当だったら、どういう場面でどんな人がどんな環境でそれを使っているかまで言わないと変。それを踏まえ、傾向として自分の周りでは使われていないだけの話なのだ。

それなのに信じられないことに、

「ネーティブは使わない」

とネーティブや海外経歴がある人物が言うとあっさりと鵜呑みにしてしまう人がいる。

この表現や単語だけ覚えればいいや! みたいな単純な考えの方がとても簡単で楽なのでそちらに流れたくなる人間の心理がある。
もしそれを煽っているとしたら大変罪深い台詞を吐いている人なので不快感が強い。

どうか英語を使えるようになりたい人は、決して安易な

“これさえやれば大丈夫!”

みたいな方法はないと思っておいて欲しい。

そう言ってるのはただの宣伝文句なので、真面目に考えるべきものではない。参考にしておくだけで十分。

これを日本語で考えるとすごく分かりやすいと思う。

例えば何か新しいプロジェクトを始める時は、みんなで

「よーし!今から始めるぞー!」

という言い方しか日本人は使わない。

と聞いたらどうだろうか?

(え?これって職場によっても、人によっても違うしいろんな言い方あるよね………)

と思わない方がおかしいはず。

けれど、上の表現だって何も間違えではないのも事実。

全ては時と場合だし、その場にいる人の属性にもよる。もし、それしか使わないとすぐに思う人がいたとしたら、自分の経験した世界以外の言葉遣いは全て使わないと思い込んでしまうのと同じこと。

正直、もう言語の問題ではなく思考の問題が強い。

「これは、ネーティブは使わない。」

を見かけたら注意信号を照らして欲しい。

そうだなぁと思ってしまいそうになったら、自分が愚か者になりかけていることで間違いないから注意が必要だ。

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