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英語リスニングのコツ

私は、英語に対する耳が周りより良かったので、どうすれば英語のリスニングが上達するか度々尋ねられていました。

毎回、私は「ともかく、英語の音は慣れないと始まらないから良く聴く事しか方法ないよ!」と答えてきました。すると、中には「聴いてても全然、意味が分かるようにならないし、音が耳に残らなくて途中で嫌になってしまう」と言ってくる人もいました。

それはおかしい事です。なぜなら、そうやって尋ねてくる人は大抵、英語に対する向上心があるタイプで単語や文法を知っている人も本当に多い。基本的な文の構造や言葉の意味を知ってるのに変過ぎます。

良く話してみると、大抵共通しているのは、あまりに完璧主義ということ。一語一句の音全てがハッキリと聴き取れないとダメという、固定観念に囚われている人さえいました。

それって、そもそも変です。考えても見てほしい。母国語でさえ聞き漏らすことは、誰でもあるはずなのに、まして外国の言葉。最初っから、完璧に一語一句聴き取れる人など誰もいません。

少し一部分が分からないだけで、どうして聴き取れないと決めつけているのか。さっぱり意味不明です。継続すれば自然と聴き取れる部分が増えていくのに、あっさり諦めてしまう人が意外と多過ぎる訳です。

すぐに上達する。そんな事はあり得ないという当たり前の事が分かっていない人が多い。

上達している筈なのに、マジメな完璧主義人間はいつまでも出来ないと苦手意識を持っている場合も多く驚いた事もあります。

全ての音がクリアーに聴こえる、英語においてはそれは絶対にないという事実も認識していない場合さえある。

英単語が1文字毎に明瞭に聴こえないとおかしい!

そう思っている人は、英語の音と日本語の音がまず根本的に全く違うという事実を忘れてしまっています。

ナチュラルスピードのネーティブスピーカーの会話では文字と文字が繋がっていたり、a,the (冠詞)は前後の単語と音が繋がっている事も多い。例えば、rも子音の前や単語の末尾になると音が消失するので、ハッキリと音が聴こえない事の方が普通。

これは、発音記号を見たり、自分でその通りに舌や口の動きをネーティブスピーカーの真似をしたりしながら発声してみれば非常によく分かります。

だから、ネーティブスピーカーは文脈や会話の流れでどの単語か自然と分かっていて、全部明瞭に聴き取れてはいません。

だから、英語の音声が全く聴き取れていないと思っても、それはもしかしたら発音のメカニズムを分かっていないせいで耳が悪いと思い込んでいるだけという可能性が大いにあるんです。

一語一句を聴こうとする完璧主義的な考えはリスニング力の向上を阻む原因となる。音をリズムや流れとして捉え全体像を掴めるようにする事が先決なんです。

それと同時に正しい発音がどうなのか、自分で実践確認してみる事が大事と思います。

だから好きな洋楽を歌詞を見ながら聴いたり、それが慣れたら歌ってみたりも良いトレーニング方法の一つと思います。

これは、自分が向いている方法を探せば良いと思います。

正しい発音で会話できれば、自然とリスニング能力も高まるので片方のスキルだけ伸ばそうとしてはいけないとも思います。

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