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「お元気ですか?」なのに何故??

ネーティブスピーカーのHow are you ? の返答方法には決まり事はない。自由に応える事は可能だよ!というような事を以前書きました。

しかし、この有名な「お元気ですか?」という表現“How are you?” には「お元気ですか?」以外の使われ方がされている事があるんです。

初めてオーストラリアでパーティーに参加した時の事です。

まだ到着して間もない頃、ホームステイ先の家族が集まるクリスマスパーティーに招待されてしまったんです。

全く場違いな空気だし、オーストラリアのホームパーティーがどんな雰囲気かも分からない状態でした。

ともかく目があったら挨拶しようと決めていた私は、

“Hello!How are you?”
こんにちは!お元気ですか?

を言う事を決めました。

そして何人かにそれを実行。

すると、何故か理解できない返答が。。。

How are you?

に対して、How are you?

とおうむ返しして来る人が何人かいました。

私の頭の中は??? となりました。

「お元気ですか?」を「お元気ですか?」

の意味として取らずに、掛け声のように使用している人もいるという事実をこの時初めて知ったのです。

“How are you?”を「やあ!」みたいに使っている。

そして、この事についてちょっと考えてみました。すると私なりの解釈ができたんです。

英語のネーティブスピーカーは、通りすがりでも目を合わせ笑顔で挨拶するのが習慣となっている。

日本であれば素通りする場面でも彼等はそれをしないで、挨拶する場合の方が多い。

すれ違う人が、知り合いかそうでないかは彼等にとっては関係ないんです。

特に長話する予定がなくても取り敢えず声掛けをする。その時の選択肢にHi! Hello! と同じ種類としてHow are you ? やHow are you doing?を使っていると分かりました。

彼等にとってすれ違い様の挨拶は習慣ですが、その度に長話をする訳にはいきませんよね 笑(これは、オーストラリアで感じた事ですがネーティブスピーカーは本当に雑談などの長話が好きな人が多いんです)

How are you?

を毎回律儀に答えていればとんでもない長話になる事は否定できませんし、そうなる確率は高いと思われます。

長話を回避しなければならない場面も彼等にはあるでしょう。予定がある場合や他に優先順位がある場合など必ずある。

そんな時に、
“How are you?” や  “How are you doing?”にそのままおうむ返しすれば話が終わります。

なるほどな。これは工夫した気遣いではないかな?と思ったんです。

「時間ないからまた後でね。」

と直接的に言うよりやんわりしていますよね。

この、おうむ返しは使えるな!と思いそれから私も真似して使うようになりました。

「お元気ですか?」(How are you?)は、すれ違い様の「やあ!」という意味に変化する場面もあるという話でした。

他にも色んな英語表現についての記事ありますよー


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