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英文法、まさかの未来形!!

日本である程度まで真面目に英語を取り組んできた人は、英文法は結構知っていると思われます。

基本的なものは分かっていると思っている人も多いと思いますが、案外と使いこなせていない人が多いのを今まで目撃してきました。

英語は基本的な文型と時制を完璧に使いこなせさえすればコミュニケーションできる簡単な言葉。

だけどね。これを意外と使いこなせていないままに複雑な文法を暗記ばかりしていて頭がごちゃごちゃになっている人も多いと私は思っています。

今日はそんな中でも重要な時制について書きたいと思います。

簡単に説明すると、細かくすればキリがないですが大まかには時制とは大きく分けて現在形、過去形、未来形があります。

そんな中でも今日は未来形について説明したいです。

えっ!簡単じゃん!
未来形なんてwill とbe going to でしょ!

と思ったそこのあなた!

この使い分けは大丈夫でしょうか?
細かく説明できますか?

be going to は、前々から予定として確定している事で、will は話している最中に決めている場合に使われます。

2つを使い分ける場合に、be going to の方が予定としての信頼性が高いんですね。

その一方で、will は名詞としては“意志”という意味があるために未来の強い意志を表す場合も使われます。

予定は予定でも“必ずやるぞ!”という気持ちが反映されてるんですね。

だから、正直言ってwill には文脈、言い換えればこれらが使われる時の状況で意味が非常に変わってくるんです。会話では、喋っている人の声の大きさや動作やアクセントそして雰囲気も非常に重要。

これが何を意味するかといえば、よく机の上で行う勉強はテキストの穴埋めとかしてbe going to かwill かを選ぶ問題がありますが、その場の状況があまり伝わらない短文や文章で選ぶのはたいして意味ないと思われます。

現にネーティブスピーカーにたずねると、これだけじゃ背景が不明だからwill でもbe going to でもどちらでもいいよというのが結構あるんです。これは資格を持ったベテラン英語教師に聞いても同じなんです。

いかにTOEICが使えないかというのもこういう事から分かります。そういったことが反映されていません。

あと、未来形はbe going to とwill と決めつけているのは何故でしょうか?

実際は、現在形でも現在進行形でも未来を表すんですよ!

例えば、本当に近い未来で今まさに始める時は現在進行形を使うネーティブスピーカーは沢山います。

現在進行形は本来ならば、今やっている事を表す。だからそれだけと思っていたら大間違い。未来の事柄でも使うんです。

例えば、今この文章を読んでるのが夕方だとして夜の予定を言う場合なんかは現在進行形でいいんです。

ディナーとか、パーティーとか娯楽の意味が含まれる時に多く使っています。

現在形は現在の事だけに使うという認識も違っています。

現在形は変更が出来ない歴史上の事実や現象などにも使うわりかし強い表現。このニュアンスが引き継がれ予定表なんかにも使われます。

“規則正しく”運行している列車の時刻をお知らせする場合は現在形でいいんです。確定している事だからです。

あとは“変更しないよ!”という強い意志を持つ時は現在形でいい。

あれれ!?
こうなってくると、英文法の問題とかで暗記していた規則性なんて結構曖昧と思いませんか?

I will go to the park. と
I go to the park.

この背景が規則性があって、尚且つ強い意志がある未来の事柄であればどちらも正解。

I will pass this pen.
I am passing this pen.

お絵描きしてて、ペンが足りない。今(もしくは近い未来に)渡してあげようと思った時はどちらを使っても間違いじゃない。

This train is going to leave at 9am.
This train leaves at 9am.

これも、数日前に鉄道会社がこの列車を9am に出発させようと決めた時の台詞だったら状況によってはどちらも正解になってしまうんです。

だってその時、この列車はこの駅から絶対に9時に運行させようという意志が込められているかもしれないですよね!

英文法なんて、文脈と背景でどちらでも正解なんて事は起こり得てしまう。暗記だけで身につかないのはこの使い分けのニュアンスのセンスなんです。

何度も実践で基礎的な英文法の使い分けの感覚を身につけてから発展的なものにいかなければ本来おかしいのではないでしょうか?


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