LとR について
なんだか、LとRの英語発音について𝕏で話題になっているようなので、(なぜ話題に上がったのかは知らないのだが…)それについて私が思うところを書きたいと思う。
L と R の発音については、個人的にはさほど難しくないと思っている。この音は特徴的な舌の動かし方をするためだ。
しかし、英国系の語学教師らの話から、日本人はL と R が苦手だから出来ないと思われていると知り、何度も発音してみてと言われたことでその印象を知った。彼らは、私のLとRの発音を聞いてすごく驚き日本人なのに出来るのは信じられないというような顔をした。実際に言われたりもした。
なぜ私がこの発音を知らないうちに出来るようになったのか……思い起こすと、発音を練習する教材だった気がする。やけに、LとRについて強調されていたものを何度かみた記憶があるのだ。
なので、知らず知らずのうちに何度も舌の動かし方を練習して意識していたことで気づけばできるようになっていたのだろう。
逆に英語の音は日本語の音の出し方と根本的に違うので、別にL とR 以外でもいくらでも練習しないと出来ないものは多いはず。私自身もLとR以外に出来ていないところが、先ほど書いた教師に教えてもらい初めて気づいたものもある。
けれど、コツを掴んで練習を続ければ段々と出来るようになった。
ここでたまに英語発音のことを書いているけど、そもそも練習しないと出来るものではない。逆に練習すればそれなりにはなるものだ。別にそれはL と R だけの話ではないはず。
もしかしたら、誰かがLとR のことばかり言い出したからそればかり意識し、それが特別出来ないと刷り込まれてしまったということは成り立たないだろうかとか考えてしまった。
出来ない出来ないとあまり聞いていると、真面目な人であれば段々と出来ない気がしてくるだろう。真面目ちゃんの良くないところは、洗脳されやすいところである。
大切なことは、英語発音は意味を成り立たせるうちのひとつであることは間違いないが、話す時、全体的に違和感がなければ文脈で通じるのもまた事実である。
話している時に一語一語の発音を過度に気にし過ぎるのは会話の成り立ちとしては奇妙なことだ。
かと言って、全てのアルファベットがカタカナ風だと日本語にさほど親しんでいる人以外では全く通じにくいのは現実的には事実であろう。
両方が同時に成り立つのだ。
だから、一部の発音の間違いだけ過度に気にして喋ることが出来なかったり、逆に聞いている人がいちいち指摘するのもどちらも異様なことと捉えるのが正しいはずだ。
例えば、ピアノ演奏を思い浮かべてほしい。一音のタッチだけ聴いて全体の演奏が評価出来るかといえば違う。総合的にみるだろう。全ては総合的に印象が決まる、しかし、演奏者はちゃんと練習はする。
「発音なんか気にしないで日本人はカタカナでいい！指摘する奴が悪い！」
とか言っている人は、結局その異様に細かしい英語発音警察の指摘を気にし過ぎている発音コンプであろう。あまりにも、過剰反応すぎる…
その逆でそういう人達は、日本語を喋る外国人が英語の発音のまま謎に大きな態度で日本語を話したり、全く知らないある特定地域の方言のまま押し通してきて威張ってきても何も感じないし困らないのであろうか？と考えてもみてしまう。
まあ、極端だよねとしか言えないというか…
英語の発音は、発音記号に乗っ取った方が良いし、ある程度の層はどの国の人でも意識はしている人がほとんどだ。
それを全く気にせずとも聞いてもらえる人は、よほどの能力者で相手がその人の発音を努力して練習してでも聞き取ろうとする凄いレベルの人間だけと思っておいてちょうど良いだろう。
英語発音を全く気にせず喋りたいのなら、その分何か他の部分でかなりカバーしなければという発想がいる。
大概の人はそこまで至らないのだから、多少練習する心の謙虚さが必要だろう。こういう部分が気持ちとして伝わりそれなりの良い層と付き合うことが可能になるのだ。
英語発音は日本語発音とは全く違うものだ。そして、英語圏であれ地域によって微妙な癖はある。受け継がれてきたものが違うからだ。それこそ、骨格でも変わるだろうし周囲の環境でも変わるだろう。
だから、この発音が100%正解というものもなく誰かをお手本にしそれを模倣するように完璧を目指す時間は甚だ勿体無いしあまり意味はない。
ある人には完璧な発音でも、ある人には全くそうではないなんていくらでもあり得るから無駄なのだ。
発音記号に乗っ取った練習は行いながらも、何とか全体的に違和感ないレベルのコミュニケーション方法論を自分なりに身につけるべきである。
これは、使いながら慣れないと到達できない。だから、一箇所L とR を意識しているなんておかしい話だ。
話している時は、自然と練習した発音が出てきて頭から一語一語のことなんて完全に忘れていなければ実用的に使えるレベルではない。
コミュニケーションは、言語能力のひけらかしでもマウント取りの道具でもなく、目の前の人と向かい合うのが本質だ。
話ながら聞きながら L と Rの ことばかり考えていること自体、コミュニケーションしていないことになる。
そんな風では、英語発音警察に洗脳されている。
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英語発音について書いたものを、まとめています。
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