NFT「BoredApeYC」について解説🐒 #BAYC

21年9月30日(木)AM10:00
猿の絵が描かれたNFT「BoredApeYC」にて、単体での過去最高値となる769ETHでの取引が発生。

取引されたNFTの実態としては、猿の絵がかかれた画像(jpeg)に過ぎません。では、なぜBoredApeにこの値段がつくのか解説します。

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●BoredApeYachtClubのリリース
歴史が深いものではありません。リリースはたったの半年前です。
2021年4月23日にリリース。0.08ETHで10,000個発行。
最初の一週間ほどはあまり売れませんでしたが、著名なNFTコレクター買ったことで注目を浴び、一気に売り切れました。「リリースしてすぐに売り切れた」わけではなかったことは、少数による買い占めではなく、多くの方が持つ効果となりました。

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●NFTに「コミュニティ」を持ち込んだ最初のプロジェクト
似た画像を10,000体発行するようなコレクティブルNFTは、クリプトパンクスのように、画像を販売するのみのものが主流でした。

BoredApeは、NFTの会員証としての機能をNFTに追加。
所有者が恩恵をうけることができるように設定しました。

【所有者の特典一例】
・会員限定のdiscordチャンネル
・メンバーだけが書き込めるらくがきトイレ(15分ごと1ピクセル)
・限定でのフィジカルグッズ販売
・高額で売れるNFTを追加で無料配布

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また、購入者たちがtwitterのプロフィール画像をBoredApeに変更したことでSNSでの注目を集めました。現在では「自分が持っているNFTだけをアイコンにできる」暗黙の了解が生まれています。さらに、今後メタバース(参加可能な3D空間)で使用できる「3Dアバター」の配布も発表されています。

●コミュニティの活動
販売側の施策も優れていますが、ホルダーによるオンライン、オフラインでの交流も活発におこなわれています。オフ会の画像などはまさに"パリピ"。アメリカ発のコミュニティという色が強いです。

さらに、ホルダーには「自分が持っているBoredApeは自由につかえる、商用利用も可能」という権利が付与されています。コーヒー豆のお店がパッケージにしたり、個人がTシャツを販売したりする、などから始まり、派生として「BoaredApeをモチーフとしたマンガや小説のプロジェクト」も立ち上がり活動が進んでいます。

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最近では、世界的DJマシュメロやNBA選手など、有名人が購入してアイコンにしたことも話題になりました。

●値段が高騰した要因
クリスティーズやサザビーズなど、リアルで美術品がやりとりされるリアルオークションにも出品。ドルでの販売でも高値がつくことが印象付けられ、"箔"がつきました。


●今後のBoredApe
販売時に好評していた「ロードマップ」の内容をすべて実施。
追加で「ロードマップ2.0」を画像で発表。
詳細は不明ですが、ワクワクする内容になっています。


今後もNFTをリードするプロジェクトとして、期待が集まっています。
また、コミュニティをつくるNFTの始祖。先導するプロジェクトとして、いまつくられている全てのNFTプロジェクトの参考となっています。

●11月にはニューヨークでリアルイベント「ApeFest」が開催!
パーティーの模様についてまとめました。



●描いた人
miin NFT情報コレクター
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