「海外に比べて日本のNFTが盛り上がりをキープしている」状況を検証してみました
6月のイーサリアム価格の下落から取引量が減っているNFT。最近は「海外より国内のほうが比較的盛り上がりをキープしている」というのが話題となっています。わたしの体感でも、そう感じていました。
実際のところ、どうなのか?数値で検証してみました。
最終的に、完成したグラフはこちらです。
こちらはあくまで二次流通の取引量となります。6月以降で日本発NFTが盛り上がった要因として、2000体から10000体程度のジェネラティブNFTの発行が多くありました。世界では昨年から取引の主流となっていた形式ですが、日本では法律上の観点などからも発行が控えられていました。これは遅れてきた盛り上がりへの影響がありそうです。
■このグラフができるまで
OpenSea上では、どこの国から発行されたNFTなのかを知る手段がありません。私たちは「日本発のNFTランキング」を毎週更新しているので数値を持っていました。このランキングは日本人/日本在住の方が発行主体となっているものを申告いただいたもの、およびリサーチした作品を登録しています。
NFTランキング (数値取得:zk-haruxxさん、アプリ版:tarumikei.eth さん)
数字をまとめている中で気づきました
「全体においてMurakami.Flowersが占める割合が大きすぎる!」
今回だしたかった多くの方がイメージするであろう日本発のNFTの数値に対しては影響が大きすぎるため除外しました。
次に世界での数値は、ETHのオンチェーンの情報を取得できるDune Analyticsの月間推移から取得。
この日本での取引量と、世界全体の取引量比較でグラフが完成しました。
勘違いする方もいないかと思いますが、決して日本が世界の取引量に迫っているわけではありません。日本が占める比率はわずか数パーセントです。
以上、「海外に比べて日本のNFTが盛り上がりをキープしている」状況を検証してみました。NFTランキングの数値はスプレッドシート形式で公開していますので、興味がある方はぜひご活用ください。
書いた人:
miin l NFT情報コレクター
https://twitter.com/NftPinuts
twitterでNFTの情報を発信しています
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