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YONFES2017 ライブレポート

CDJでのチケット特別販売に驚いてから、早3か月がたった。

昨日、無事に2回目のYONFES2017に参加することができた。仕事の都合で今年は2日目のみ。友人たちが先に会場へ向かっていたため、私はのんびりとモリコロパークにやってきた。

相変わらず、モリコロパークの入り口からリストバンド交換所まではなかなか遠く、10分は歩いたと思う。昨日よりうって変わり気温も高く日差しがあり、早くも息が切れる私…。


とはいえ、YONFESはとても快適なフェス。

・開催時期も、熱すぎず寒すぎずちょうどよい(雨天時や夜は寒いので、厚めの上着は必要)。
・会場も広すぎず、2ステージ両方が見られる場所にシートをひけばごろごろしながら1日楽しめる。
・トイレも常に行列があるわけではなく、タイミングを考えて行けば女性トイレも持ち時間なく使用でき、鏡付きの洗面所も多数用意されている。
・クリエイターズゾーンや、メニコンやヴィレバンなど企業ブース、撮影用モニュメントもあり、飽きさせない工夫が凝らされている。

エリアマップはこちら。

(※YONFES2017公式サイトより)

去年からの改善点は、

・リストバンド交換時にもらえるイベントのパンフレットがA4を18分の1に折りたたんだ手のひらサイズから、折りたたむ手間のない冊子タイプに。
・物販ブースの向きが変わり、飲食ブースの列と混ざらないように。
・それに伴いランドステージの向きも変更。ステージ本体とエリア範囲が大きくなったような気がする。大型の映像装置もついていた。
・そのほかトイレやCD販売ブースの位置が多少変更している。

少し不満な点をあげるとすれば、

・昨年飲食ブースが混雑し、待っている間にお目当てのライブが始まってしまったことがあり、今回はご飯と飲み物は持参。今年も飲食は混んでいたので、効率よくライブを見たい人は注意。
・スカイステージからランドステージは一方通行のため、ランドステージからスカイステージへはかなりかなり大回りしなければならない。スカイステージシートエリア後方を一部通路にして入れるようになると時短できるのだが。

また、昨年はSPECIAL OTHERSを除いてはフォーリミの同年代バンドで構成されていたが、今年はアジカンや忘れらんねぇよ、東京スカパラダイスオーケストラという先輩バンドも出演しているので、お客さんの年齢層も幅が広がったかな?という感じ。


さて、私の今回のお目当ては

・NAMBA69

・WANIMA

・04 Limited Sazabys

で、この3組についてはしっかりと見てきた。その他も音だけは聞きながらごろごろとのんびり過ごしていた。

ライブレポートをするにあたり、どのバンドをどの程度記していこうか悩んだのだが、もうあれこれ言わずフォーリミのライブだけを詳しくレポートしていこうと思う。そう思わせるくらい、トリのフォーリミステージは去年をもはるかに上回って最高のものだったのだ。

(※04 Limited Sazabys GEN 公式Twitterより)


04 Limited Sazabys ライブレポート

18時少し前、ほぼ定刻通りに始まった。
ボウリング・フォー・スープの「1985」のSEが流れステージに4人が現れる。

「YONFES2017最終日!04 Limited Sazabys!始めます!」とGENが叫んで始まったのは「Hrizon」!最新アルバムからのテンション高めの1曲で、いきなりお祭り騒ぎになった。続けざまに始まったのはなんと「monolith」。会場が「ぎゃー!」と叫び狂いキラーチューンに興奮気味。「きっと間違えられないな “本日3度目のこの曲 このステージを”」と歌詞を変えて笑いを誘う。CrossfaithとWANIMAですでに「monolith」を歌っていたのだ。次のイントロが始まり「このYONFESの楽しさから逃げ出せない!”escape”!」とみなすぐさまこぶしを振り上げAメロから大合唱。「Litter」という2ビートを封印したリード曲が収録されたシングル「TOY」の中に、リード曲との振り幅を感じさせる激しめの1曲として存在していた「escape」。合唱されたり、サビでは各所でサークルが起こったり、いつのまにかライブで愛される1曲になっていたのだなと感じた。

「名古屋の04 Limited Sazabysです!」

「YONFES2017みなさん居心地はいかがでしょうか?最高すぎてどうしよう?!(笑)俺たちの仲間たち、ちょっとやばすぎたことないですか?」と問い掛け、歓声がおこる。「みなさんが口々に俺たちに対する思いとかいっぱいくれて、幸せすぎてやばい!この中で一番俺が幸せな自信があるけど、みんなも幸せになってほしいです、今日はよろしくお願いします!」

「さっきのスカパラの時とかやばくなかった?」というと、「やばかったあ!!」と近くの女の子が叫ぶ。

数年前までは俺たちは名古屋で誰にも相手にされなかったようなバンドが、スカパラ先輩とか呼べるようになりました!バンド夢ありますね!」というとオガリュウが「My dream!」と反応したが、それはGENにスルーされ客席からは笑いが起こった。
「俺たち特に特別なこと持ってないと思うんだけど、仲間に恵まれてて、みなさんのおかげで俺たち輝けてます。あと少しの時間ですけど、みなさん力貸してもらってもいいでしょうか!!一緒にいいとこ行ってもらってもいいでしょうか!!一緒に気持ちよくなってもらってもいいでしょうか!!一緒にライブできますかー!!」と叫ぶと「Chicken race」のイントロが始まった。
オガリュウがなにか言ったが噛んでしまってよく聞こえず、また客席は笑いに包まれた。が、「みんな声出せるー!?」と聞くと「イエー!」と答える。コールアンドレスポンスを挟みおなじみのこの曲が始まるとなんだか安心と喜びを感じた。WANIMAで「Are you coming?」からの曲が1つもなく、少し寂しい思いをしたから余計にだ。新しいのもいいが、昔の曲はファンとしてはうれしいものだ。

「あふれた悲しみにみなさんが通り雨を乗り越えられますようにこの歌を歌います、”Drop”!」この優しさ、この明るさ、この楽しさ、GENのハイトーンがもたらす幸せパワーはすごいものがある。この人の声は、人を元気にする不思議な力がある。「愛の歌”compact karma”!」とまたNBDL時代の一曲をプレゼントしてくれた。

曲が終わるとオガリュウが、なぜかカタコトで「アリガトネ!」と感謝を伝えてくれた。他のバンドの人たちがオガリュウはかわいい、と口々に言っているのが分かる。オガリュウは癒しの存在だ。

「昨日今日と2日間、いろんなバンド、大好きな仲間たちをよんでライブをいっぱい見て、すごい思ったことは、バンドマンってまじでかっこいいなと思いました!みんな年をとってもバンドマンで、安心して年をとれるなと思いました。バンドマンってかっこいんだぞっていう、バンドマンって夢があるんだぞっていうのをみなさんに見せたいし、このイベントをきっかけにバンド始めるやつがいたりとか、そいつがこのステージに立つかもしれないし、俺たちもそんなあり得ないことがいっぱい起きてて、今日こんな夢みたいな景色がいっぱい見れてます。バンドマンって世界一かっこいい職業だとおもってるんですけど、そんな職業をさせてくれてるのは紛れもなくみなさんのおかげです、ありがとうございます。毎年ここであいましょう。来年もここで会えますように、ありがとうとさよならを込めて、再会の歌”Terminal”聞いてください!」今日一番の歓声があがり、最高のシンガロング。いつもこの曲で、次のライブの約束をしてきた私たち。長年愛してやまないこの歌は、フォーリミとファンを繋いできた約束の歌だ。

「いよいよ最後の曲になってしまいました!ハイスタとツーマンしても、武道館やっても、こんな大きいことやってもまだまだ夢は叶えたりません!だから俺たちの旅はまだまだつづく、ただただ先へ進め ただただ先へ進め!”feel”!」

「eureka」で一番好きになった「feel」も定番の1曲となりつつあるようだ。ふと、空が薄暗くなっていることに気が付いて、始まってからずっと画面のGENばかりを見ていた、と思った。最初から涙目をしたGENを夢中になって見ていた。照明が4人を照らし出し、スモークが重なっては消えていた。山あいは紅く染まり、4人の夢への情熱を表しているようだった。。

曲が終わるとすぐにアンコールが始まり、4人も程なくして戻ってきた。

「最高に幸せないい景色といい時間をありがとうございます!」

すると、実はここ一週間ずっと下痢だったと、宴もたけなわのこのタイミングでカミングアウトしたGEN。名古屋に戻ってきた瞬間下痢が直り、やっぱり名古屋でしか出せないものがある、ともっともらしい言いようで赤裸々に語った。

「昨日もアジカン先輩と歌ったから、今日もそういうスペシャルなことをやりたい」といって「去年一番うれしかったハイスタとのツーマンでカバーした曲やっちゃっていい?」と始まったのはハイスタの「my first kiss」!GENが初めて高校生の時にベースを持って、初めて人前で演奏した曲らしい。
すると、今日の出演者が全員ステージに大集合した。難波さんとGENが二人でハイスタの曲を歌うという奇跡の瞬間に立ち会うことができた。

「my first kiss」が大賑わいで終わり、「名古屋のみなさんに光が差しますように!日本のロックシーンに光が差しますように!名古屋の04 Limited Sazabysでした!ありがとうございました!”swim”!!」とGENが言い、本当の最高潮が待っていた。ライブの最後にやることが多いこの曲を聞くことができ、ああライブが終わる、でもきっと彼らはこれからも私たちを裏切らないのだと思った。また必ず会うことができると思わせてくれてた。ステージ上では、バンドマンたちが一緒に歌ったり、肩を組んだり、誰かがオガリュウにキスしていたり、ドラムも他のバンドマンがたたいて終わった。去年にはなかったし、1日目にもなかった光景だったようだ。こんなお祭り騒ぎは、日本のどのフェスを探しても、YONFESだけだと思う。

写真を全員で撮り、「YONFES2017関わってくれたみなさん、2日間ありがとうございました!」というGENの言葉で最高のフェスは幕を閉じた。


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