NakamuraEmiアー写

Nakamura Emi、新譜で生まれ変わったがまだ恋に悩む女の子?-前編-

the asaminです。
ひさびさの更新です。ちょっといろいろ活動しておりました!
昨日はスーパーで買ったマグロの刺身とチューハイ用意して、ラプンツェル初めて見ました。めっちゃいいです。ユージーンみたいな人どっかにいないかなあ!

さて、ラプンツェルもいいんですが、3月8日にオーガスタ所属のSSW・Nakamura Emiが2ndアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』を発表しました。2016年7月22日にメジャー1stアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』を発表して以来、約7か月ぶり(アナログ盤除く)の新譜リリースだったので、かなり前から予約していて、CDが届くのを楽しみにしていました!!

Nakamura Emi、この写真見ると「は!」とする方もいるのでは、、?

昨年メジャーデビューした時のアー写です。

今回のアルバムですが、歌詞をじっくり読みながら、一度通して聴いてみてまず思ったのは、「音楽性は新しさも感じられるが、歌詞から読み取れる彼女はまだ女の子として悩みながら生きているのかなあ」ということです。私がまだNakamura Emiさんのことを知らない頃の楽曲もどうやら収録されていそうなんですが、なぜこのタイミングでこのアルバムに収録したのだろう?と思ってしまうところも・・・。インタビュー等もまだ一切見ていないまっさらな耳と目で、新譜をレビューしていこうと思います。


まずパッケージめっちゃかわいいです。通常版、初回限定版、特典(ポストカード)付き初回限定版、数量限定版アナログ盤を出しているようです。歌詞カードには新しいアーティスト写真が使われています。


① Rebirth
「パッケージされた2250gのピカピカの心を持ったBaby」とアカペラで歌いだす始まりに、心掴まれました。バックはドラムのバチで刻むリズムのみ。「え、どうなるんだろう?」と思っていたら、「”Made in 皆”の人に創られた10代 ダサい 私」後からグルーブ感あるメロディに一気に体が動き出します。うまく言えないですが、のらずにはいられないかっこいいやつ来ます(笑)。
Rebrith」の歌詞は、1stアルバム(これまでのNakamura Emi)の総まとめと、これからの覚悟が見えてきます。ありきたりな表現ですが。

制服着て女子の世界も知り 前にならって生きれるようになった

の部分が「女子達」(1st ⑦)に当たるように感じました。「YAMABIKO」で歌うようにきっと悪くない高校生活だったんだろうけど、女子特有の世界に違和感を持ちながらも周りに合わせて生きてきたことへの悔しさを改めて歌っています。

そんな誰かに認められたいだけの音に浸って逆上せる
そこに現れるリアルを生きる ハートビート持った旅人

は、「All My Time」(1st ③)や「台風18号」(1st ⑤)に出てくるデビュー前まで付き合っていた彼のことだろうなあと。各インタビューで彼女は、「今まで私はバラードを歌っていて、あなたが好きだよっていう恋愛の歌ばっかり歌っていた。そんな私が、このようなスタイルに行きついたのは、ヒップホップが好きな人と付き合い始めて、自分のダサさに気づいたからです。」と語っていますから。

高級車からオンボロ車へ ホワイトスワンからブラックスワンへ

は「使命」(1st ⑨)に出てくる「四駆」を指しているのかなと思う。普通のお仕事をしながら夜は音楽活動に明け暮れていた日々が、今につながっているんだろうなあ。

這いつくばるんだどんな荒れる波 泥だらけになれ自分探す旅

が、各ラジオ局でパワープレイされ彼女を世に知らしめた「YAMABIKO」の部分。いまだにこの曲は何度聞いても心を揺さぶられ、彼女の代名詞であり名曲といえますが、「Rebirth」はここで終わらないんです。

なりたい自分が皆あるだろう なれない理由を皆並べるだろう
風に吹かれてみてはどうだろう ぐらつく自分なんて嫌だろう
着飾る事を忘れた言葉で 私の心の景色を
ここで叫ぶんだ 叫ぶんだ 
Can't Keep running away 逃げられないぞ

自分に対して負けるなと言い聞かしてきた、「まだまだやれるだろ?」と自分と奮い立たせてきた彼女が、メジャーデビュー後のライブを通して出会ってきた目の前の人に向けた、初めてのメッセージ。今までも彼女は自分の姿さらけ出して多くのファンを勇気づけてきたけど、今回は歌詞の中につづって問いかけたんですよね。
そしてやはり最後には「逃げられないぞ」と自分に念押しするのだけど、これまでの後悔、自分への恥ずかしさを再認識しつつも、メジャー1年頑張ってきた自分に少しの自信を持ち、ファンに問いかけ私が皆を引っ張っていくよと歌う彼女にとって、「Rebirth」=(「再生」というよりは語源となる)「もう一度生まれる」節目となる曲であったように思います。


② 大人の言うことを聞け

この曲は新譜が出る前にMV公開があったんですが、私はなんとなく聴き流してしまっていて、、、。てっきり、「いざ自分が大人になってみたら、大人の言う事は間違っていないから、ちゃんと聞いておけ」っていう歌だと思っていました。
そして新譜を手にしてしっかり聞いてみると、(それはそれは、イントロから半端なくかっこいいんですけど)

大人の言うことを聞け 決して言う通りにしろじゃない

と。

かっこ良いかっこ悪い大人も 一望出来るのは君達だ
眼鏡を拭いても世界は変わんない まず若造が背筋正して

ともいうんですよ。
いい大人もクズな大人も世の中にはいて、だから言う通りにしなきゃいけないわけじゃなくて、聞いた上で自分なりに受け流すか信じるか忘れてしまうのか考えてと。でもなにか言われたからってひねくれたり大人のせいにしてもしょうがないんだよって言いたいのかなあと思います
そして、Nakamura Emiは

子どもと大人の真ん中のこの曲も聞いて捨てろ

と最後に言い放ちます。これは衝撃でした~!彼女の「自分を客観視する能力」ってすごいなあと。「子どもと大人の真ん中」な自分、つまり彼女自身もまだ大人の言うことを聞いては受け流したり信じてたりしている。そして誰かにとって大人に見える彼女も、まだ子供でもあり大人でもあって何が正しいのか分からない。だからそのまま信じ切らないでほしい。この曲で伝えたかったことを一番に表しているというか、主張に矛盾しないようにまとめたなあと思います。すごい。


次はひとつ飛んで 
④ ボブ・ディラン

たまたま最近、ボブ・ディランの「ブロンド・オン・ブロンド」をよく聴いていたので単純にいいタイミングでうれしくなりました(笑)。イントロもボブ・ディランっぽいです。

しかし、

綺麗な浴衣でうれしそうな子と スニーカーの私はすれ違って
恋をしたらその人の目を見て笑って もっと弱くもなれるんだろう

今日も恋愛に不向きだ 目をそらす癖は無くそう
ダメなところも見せておこう これからも女性でいよう

と、この新譜の真ん中にあたる④・⑤の曲は恋愛の曲になっていて、なーんか悩みが垣間見えるというか。。①であれだけ過去を受け入れ生まれかわった感じがしたのに、まだまだ女性としてはつらい思いが消えないのかな?前向きな言葉も入っているけど、やっぱり彼女は周りの人をとても大切にする方なので、全力で愛情を注げられる彼氏という存在は必要なのかな、とか、同じ女性としていろいろ考えてしまいます。。。

そして

③ 晴人

⑤ ヒマワリが咲く予定

が、メジャーデビュー前の2011年に制作された音源に含まれている曲であることをウィキペディアで調べて知りました。。このころのNakamura Emiを知らないからなんとも言えないのが悔しいんですが!なぜ昔の曲を(しかも歌詞の内容が悩んでいる頃の彼女)このアルバムにいれたんだろう?ってすごく疑問でした。
このアルバムは全体の音楽性や使用されるアーティスト写真などから、「新しいNakamura Emi」を打ち出しているのかと思ったからです。

この理由を知れたらなと思います、本当に。今の私には考察できなくて。とっても気になる。


ちょっと長くなったので、続きは後編で!!


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