夏の大旅行④いよいよグランドキャニオンへ!
夏の大旅行。
いよいよメイン、グランドキャニオンへ!
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なんと我々ここでとんでもない失敗をして。
ようやくグランドキャニオンに到着するのです。
いや失敗談とかいいからグランドキャニオンの話知りたい!という方は「グランドキャニオンがスタート!」にとんでくださいね。
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グランドキャニオンまでの道のり
まずニューヨークにいる時点で数週間前にとあるツアーに申し込んでいました。ラスベガスからグランドキャニオンに日帰りで行くツアーで1人85ドルです。そして復路は乗らずにグランドキャニオンにそのまま宿泊つもりだったのです。事前にツアー会社に問い合わせていたにも関わらず、前日の昼頃キャンセル。復路に乗らないのがダメだったのか、何なのか原因は教えてもらえず、もう騒いでも仕方ないので受け入れることに。
そして仕方なく、バスでflagstaffという街に行ってそこからグランドキャニオンに行く方法に切り替えました。
が。私は基本的に旅行の時夫に頼ってしまうクセがある。
(これについては私が100悪いのではなく、結果としてこういう形を取ることがいいと半分拗ねた形でこうなった。)
夫はたいていしっかりしており、間違えないのですが、なぜかバスの出発時間を15分誤解していたようです。
気づいた時には時すでに遅し…。ホテルまでの渋滞に巻き込まれ(ラスベガスは信号が多いので注意したほうがいいと思う)バス出発の5分後、バス停に到着しました。
私たちは頭真っ白。2人で交通費200ドルパー。
ラスベガスからflagstaffまで出ているバスは1日1本なのです。
もうラスベガスはお腹いっぱい。早くグランドキャニオンに行きたい。
そこでuberという手に出ます。
グランドキャニオンまで4時間半。誰がuberで連れていってくれるというのか。ただ見積りは意外と安く300ドル。
なんと1人の女性が私たちをピックアップしてくれました。
これでグランドキャニオンに行ける!たまには200ドルくらい失敗したって仕方ないだろう!今まで人生でほぼ無駄なお金というのを使ってない2人なんだ!神様はみてくれてるんだ!私たちはそう喜びに満ち溢れ、出発しました。
怪しい雲行き
あまりに安心したからか、女性と仲良く話してしまったことが原因でしょうか。ミスコミュニケーションが生まれていたようです。
「グランドキャニオンに行くのね?楽しんで!」と確かにこの女性は言ったはず。途中で「ところであんたたちグランドキャニオンに行きたいの?」なんとなく女性の言い方が冷たくなります。
「そうだよ。アプリで見てるよね?」
「は?まじで言ってるの?グランドキャニオンまで連れて行くわけないでしょう!」
ん?今なんて言った?
Uberは最初にアプリで合意の上、お互い出発するはず。それなのにどこか雰囲気が怪しい。結果として言い合いになり、昨日のBoulder Cityで降ろされてしまいました。この女性が本当に間違えてしまったのか、策略だったのかは謎です。でも最終的に「私は本当はいい人なのに!!あんたたちのせいで悪い人になった!気分悪い!絶対評価5つけてよね!」と言い放ち、返金してもらいました。
恐らく本当に間違えてしまったのだと思います。なぜならこの人には何の得もなく、Boulder Cityまでの30ドルくらいがマイナスになり、しかもドライバーにとって大切な評価も失うことになってしまったので。
(まぁうちの夫も★減らされてましたが。)
どうする?ラスベガスに戻る?
ラスベガスに戻って、もう1泊するか。
Boulder Cityで粘ってもう一度Uberをキャッチするか。
でもここから3時間半。誰が連れていってくれる?
あと少し待ってダメだったらもう諦めよう。そう思った時。
またグランドキャニオンまで連れて行ってくれる人が現われたのです。
「絶対嘘だよ。もう信用しないよ。」
と諦め気味の私たちに
「ガソリンスタンドに寄ってる」とメッセージしてきた神様。
ガソリンスタンドに寄ってる?!これはロングライドになるから?
理解してるってこと!?
そして同じ失敗をしないため流れを決めました。
①まずは夫が英語でグランドキャニオンに行きたいと話す
②次に私が翻訳アプリできちんと説明する
③できれば録音もしたい。
④あまりフレンドリーに話さない。話すことでミスコミュニケーションが生まれる。
ドライバー到着。(以下マイクさん)
①を実行。
「大丈夫だよ、安心して。わかってるから。」
何かわけありそうな大きな荷物を持った2人。1人の女の子は(女の子じゃないですが、相当情けない顔してたと思うのでこういう表現にしますね)今にも泣きそうな顔をしている。そんな2人にマイクさんは優しく言ってくれたのです。
ひとまず信用して②③は実行しませんでした。
マイクさんはなんとか安心させようと、「Hoover Damもついでに連れていってあげようか?」「きれいな景色で写真でも撮る?」などと話しかけてくれますが、私たちは腕を組んで(最悪)「NO」としか答えませんでした。「とにかくグランドキャニオンまで連れていってくれ!!!!」
気持ちはそれだけです。
途中で安心したのか、夫は寝てしまいました。
私はマイクさんが携帯を触るたびに後ろから覗きます。変な人と連絡取っているんじゃないか、と。
「これからグランドキャニオンに行くから今日は帰りが遅くなるよ」
そんなメールが見えました。
「本気なんだ。この人本当に連れていってくれるんだ。」
ああ、よかった。そう思うと私も眠くなってきました。
そして携帯の充電がなくなってきたことにも気づきました。
あ、充電しなきゃ。ポータブル充電器を出します。
するとマイクさん・・・。
「充電する?」と車に繋がれたコンセントを出してくれます。
「長い旅になるんだから、何かあったら言ってね。」と。
これ以上疑うのは本当に失礼だと思い、私も安心して眠らせてもらいました。
3時間後ーーーーー。無事にグランドキャニオン着。
マイクさん、本当にありがとう!
グランドキャニオンには入場料というものがかかります。
中には無料のシャトルバスが走っており、交通費として自家用車で来ていない人には1人25ドルかかるそうです。自家用車の場合は1台35ドル。
私たちの場合はどうなるんだろう?3人分の入場料?まぁ仕方ないか。と思っていたところ。
「Uberの場合は入場料かからないんだよ。できるだけ節約しないとだめだよ。俺が説明するよ。」とマイクさん。
結果として、私と夫それぞれ8ドル/マイクさんは無料ということになりました。
「ごめんね、誤解していた。8ドルかかっちゃったね。」
(なんで8ドルなのかは不明)
最後まであまり感じのよくなかった私ですが、マイクさんは最後まで感じが良かった。最後に「アリガトウ」と言ってくれ、また「もしグランドキャニオンからラスベガスまで戻るならまた迎えにこようか?」とも言ってくれて。
捨てる神あれば、拾う神あり。
チップをお支払いして、さよならしました。
結果的に日本円にして5万くらいミスしてしまったけれど、きっとこの5万はマイクさんに出会うためのお金だったんだよね。心が温かくなりました。
そして、この5万できっと何か命守ってくれたんだよね。
(母に旅の時に失敗した時はそう思えと言われている)
マイクさん、最高の旅の思い出をありがとう!
プライスレス!
(恐らくマイクさんは大きな荷物をトランクにいれて、グランドキャニオンの宿を探していたので、旅人ドライバーなのでしょう。1mmでも何かがずれていたら、出会えていなかった。奇跡でした。)
こうして我々はなんとか無事、Maswik Lodgeというロッジにチェックインしました。
グランドキャニオンがスタート!
こうして無事にグランドキャニオンに到着し、まずは部屋のチェック。
このロッジには簡易的なフードコートがついていたので、まずはそこで簡単にハンバーガー(8ドルくらい)とホットドッグ(5ドル)を購入し、腹ごしらえ。
そして恒例の朝ごはんなどの買い出しへ。このロッジから歩いて40分ほど、シャトルバスで10分ほどの所に大きなスーパーがあります。
朝ごはんなどはカフェもないし、フードコートで食べるとしたら朝からアメリカンになってしまうのでこのスーパーで色々買っておいた方がいいと思います。普通に安いです◎
私たちは40分ほどまずは歩くことにしました。
歩いて見える世界が大好きなので。
水・朝ごはん・ビールを買っておきました。ビールは種類が豊富だし、部屋の中で飲めるので好きな人は絶対ここで買っておいた方がいいです。
ヤバパイポイント~マザーポイントへ
早速ロッジから歩ける範囲の場所に行ってみることに。
こちらが私のファーストグランドキャニオンです。見た瞬間、あまりのすばらしさに言葉を失いました。本当にこれが自然の力で出来たものなの?素晴らしくて、まるで映画のワンシーンのような、映像を見せられているような。
ヤバパイポイントには地質博物館もあり無料で入れるので、入ってみました。
あまりの美しさに私も夫も5万円無駄にしたことを忘れるほど。思い出しても2人で笑い話にできるほど素敵な画です。
ずっとここにいたいくらいでしたが、今日は初日なのでここまでにしてロッジに戻ります。
ちなみに少しロッジの話をすると、ヤバパイポイントの近くにもヤバパイロッジというものがあります。このロッジだとスーパーが5分くらいなので便利そうではあります。また大統領が必ず泊まるという素敵なホテルもあります。が、私たちはMaswik Lodgeにしてよかったな~と思いました。
①安いので作りは最低限。簡易的。でもその簡易的なところこそが大自然を感じる。清潔感はある。
②フードコートが充実している気がする。
大自然の中で食べる夜ご飯!
グランドキャニオン初日の夜ごはんはロッジについているレストランに行ってみることにしました。
その他ビール・ワインも豊富で酒飲みにはたまりません。
ピザもとっても美味しくて(ただ食べきれず持ち帰り)このロッジにしてよかったなと思った瞬間でした。
その後は部屋に戻り、ゆっくり事前にスーパーで買っておいたお酒を再度。部屋の近くに簡単なベンチがあり、そこに座って乾杯しました。
真っ暗で写真は撮れませんでしたが、久しぶりにあんなきれいな星空を見た気がします。
グランドキャニオンの旅、最高になりそうです!(続)
ですが長々と書いてしまったのでポイントのみ。
①ラスベガスの渋滞には気を付けよう!
②安いけど、Maswik Lodgeはよかった
③スーパーで買い出しを忘れずに
④シャトルバスは無料。車がなくても安心を◎
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