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カニカマがトラウマで、うな次郎に手が出せない私

この話は、基本ノンフィクションですが、よく覚えていない部分は多少のフィクションが入ります。

カニカマが嫌いになってカニも嫌いになる

カニアレルギーでもない私がカニを一時期食べられなくなったのは、カニカマを食べたからだった。

カニのような蒲鉾、通称カニカマは今でも私の天敵である。たまにサラダに入っていようものなら、サラダのドレッシングの味を濃いめにして対処する。

なぜカニカマが食べられなくなったのかはとてもシンプルだ。

カニの味がするからだ。

はいっ?と聞き返したくなる気持ちを抑えて読み進めてほしい。

カニカマは非常にカニの味と似ていて、ほぼカニのような味がする。よりリアルなカニの味を再現しようとする企業努力には頭が下がる。

ただ、私にとってはカニの味がする蒲鉾としか受け止められなかった。カニなのに、カニじゃない。蒲鉾なのに、カニみたい。カニみたいなのに、蒲鉾。

頭がごちゃごちゃになって、結果、カニをカニだと思えなくなってしまった。本物のカニを食べても、これはカニカマじゃないか、と思うようになった。カニの本当の味がよく分からなくなってしまったのだ。

そうして、私はカニカマのせいで、カニが嫌いになってしまった。

                ⁂

ただし、そのカニ嫌いは知らぬ間に克服される。ある日、カニが食卓に出てきた。いかにも美味しそうな、ボイル蟹である。

その時、ふと食べたくなって、食べたら、あれ?美味しい。

それからは、カニはともかく、進んで食すことはないが一応カニカマも食べられるようになった。これは、たまたま食べたカニが美味しくなかっただけの話だったのだろうか。今でもよくわからない。


うな次郎に多少の興味とウナギが食べられなくなる恐怖を感じる

最近、うな次郎のCMをよく見る。もちろん土用の丑の日があったからだ。

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出典:【期間限定】うなる美味しさ うな次郎の画像 一正蒲鉾株式会社 HP

https://www.ichimasa.co.jp/products/products_item.asp?id=1149

うな次郎はカニカマのように、既存の食べものを似せて作ったコピー食品である。カニカマでカニが苦手になったように、うな次郎を食べたら、ウナギも食べられなくなるのか、少し興味がある。

一方で、そんな興味本位でウナギを食べられなくなるのは、ごめんだという気持ちもある。それに、うな次郎もカニカマと同じく、練り製品だし。


うな次郎と対峙する日がいつかくるのか

うな次郎は地元のスーパーでは見たことがなく、うな次郎を食す日が来るのかも謎である。予期せぬ、うな次郎との対峙に備えて、今からイメージを膨らましておこうと思っている。

カニカマを超える再現度の高さは勘弁してほしい、と切に願う。





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