町の小さな灯を絶やさないで

日本では近年後継者不足が社会問題になっている。もちろん町の飲食店や小売店もその問題に直面している。ただ、何もできず見ているだけでは解決しない。新たな一歩を踏み出した取り組みを紹介したい。

絶メシリスト

高崎市内で営む飲食店を紹介するサイト。名前の通り、美味しいのに後継者がいなくて、なくなってしまうかもしれない店が取り上げられている。
後継者募集も行っており、画期的な取り組みだ。

最初は高崎市のシティプロモーションの取り組みとして始まった。サイトで店が紹介されると、反響があり後継者の見習いが生まれた店もあった。
また、お客さんも増えたそうだ。

小さな取り組みではあるが、地道な活動を続けていくことが問題解決につながる。他の地域にも広がりが見えているこの活動に期待したい。

わたしは光をにぎっている

これは映画作品だ。舞台は東京、主人公はごく普通の20歳の女性。ひょんなことから東京の銭湯に下宿することになり、そこで成長していく。彼女はそこで大切なものをなくす。

どんなにいい店でもいつかはなくなってしまう。

店じまいはお葬式だ。悲しみだけでなく、無念さとやるせなさを伴うかもしれない。

長らく愛された店の閉店を描いているにもかかわらず、この作品では少なくとも悲しさよりはすがすがしさや希望を感じた。

なくならないものもある。それが何なのかをこの作品は教えてくれる。

変わらないもの、なくならないもの

私がいつも家族と行っていた喫茶店が閉店した。もうその店に行くことはできない。

ただ、変わらないものがある。思い出だ。そこで食べたうどんの味は忘れないだろう。

ここで紹介したのは解決のための方策ではなく、解決のための糸口でしかない。希望を持ち続けることが解決につながると信じている。


参考文献


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