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夏のチャイルドシート事情

うちの子はとにかく産まれて間もない時からチャイルドシートが嫌いなようだ。
初めは職場の人から貸してもらったものを使っていたがどうにも乗るたびにギャン泣きが続くので、チャイルドシートを最新のものに変えた。しかし、ギャン泣きが止まらない。まぁ、チャイルドシートで泣く子は珍しくないようなので、諦めるのも一つの手なのだが、それでも運転しながら全力の泣きを聞くのはしんどい。

そして私たち夫婦は考えた。
赤ちゃんは暑がりだ。寒いのはともかく、暑いのはかなり不快だと言うことを聞いた。眠くないはずの寝起き、そして満腹に母乳を飲んだ後で車に乗せても何かを泣きながら訴えてくるのは何なのか、暑いのではなかろうか、という結論にたどり着いた。

時は晩夏。とはいえ暑がりの夫はまだ暑さを感じている。きっと暑がりの赤ちゃんである我が子も暑いに違いない。ということで、チャイルドシートに取り付けるひんやりメッシュシートなるものを購入。

あまり変わりないようだった。
メッシュ加工で通気性はいいのかもしれないが、通る空気すら暑いこの夏にはメッシュでは太刀打ちできない。そして乗っている間にメッシュもホカホカになってしまう。
チャイルドシートに乗った瞬間からひんやりしないと意味がないのだ。そして乗っている間も。
そこで保冷剤を仕込めるひんやりシートを購入した。

ただこのシート、氷で冷やせば間違いなくひんやりするに違いない。ただ、常時身体の一部に氷が当たっていては冷えすぎるのではないか。凍傷…とまではいかないが、デリケートな乳児の体温を奪いすぎる事にはなるまいか…と心配していたが、実際に保冷剤を仕込んでみるとそんな心配は無用であった。
保冷剤を仕込めるポケットは薄手のクッションになっており、あくまでひんやりする程度だった。生地は汗をよく吸ってかつひんやりとする、ニトリのNクールのようなものだ。
満を持して今夏に使用したところ、機嫌よく乗ってくれて助かった。しかし、昨夏より成長しているため、成長によって周囲のことへの理解度が高まったためとも言える。
まぁ、それでも機嫌悪く泣くことがある。
なんと言ってもこの異常な暑さ。大人でも車内でバテてしまいそうなほどだ。いくら車に乗り込んですぐ冷房をマックスでつけたとしても、車内が冷えるには時間を要する。少しでも早く子へ快適な車内環境を提供したい…そして泣きやんでもらいたい…という強い思いから新たに導入したのが、最近100均でも見かけるようになったポータブル扇風機だ。

流石に数百円の品物でうまく使えなかったときは辛いものがあるので、楽天市場にて評価の高いものを購入した。
ポータブルが故に充電の度に車内から家へ持ち込むのは面倒で、できれば乾電池対応のものが欲しかったが、昨今そんなものはあまり売られていないようだ。仕方がないので、モバイルバッテリーを持ち歩いて充電すればいいというところで納得した。
ダイアルで風量を調節でき、さらに首も回転させることができる。文明の利器。クリップは3cmほど開くので、どこかしらには挟むことができる。
うちの車は運転席と助手席の真ん中につけることができ、ちょうどチャイルドシートに向けることができた。
そのお陰か、入眠時にグズりがちだったのが、スヤァ…と寝るようになった。

これで私たちの快適ドライブが確立された…かと思ったが、やはり暇なのだか何だかんだで泣かれる。もはやある程度の割り切りは必要なのかもしれない。
運転時に一番確保しなければいけないのは安全な運転。つまり、泣き声にブレない心。
結局私に一番必要だったのは耳栓だった。

片耳だけこれを突っ込み、泣き声に対する動揺を軽減させる。これに限るのだ。
しかし、子への暑さ対策は万全になったと思われるので、これはこれで良かったと思おう。

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