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外猫たちの愛情

お久しぶりです。
あれからしばらくの期間、ちょっとした不思議な話はいっぱいありました。
お正月には少女の霊がずっと私にくっついて過ごしてたり
亡くなった長男ワンコの姿を見たり、気配を感じたり
神様に引っ張られて神社まで出向いたりと色々ありました。
なんだかノートを書く気分になれなくて、放置しておりました。

今回書くお話は、今日あった出来事です。
不思議な話というより、私的にはとても感動できたお話です。
久しぶりに書き記しておこうと思いました。

紫陽花が咲くこの季節は、外猫たちの出産が始まる時期です。
今年も赤ちゃんが産まれました。
2ニャンのママが同じ段ボールハウスで出産をしました。
そして一緒に子守りをしてるという状況でした。
周りの兄弟たちも、一緒になってお守りをしてくれる
微笑ましい光景を毎日目にしていました。

朝、外でカラスの鳴き声が聞こえました。
猫がたくさんいるので、そう簡単にカラスに襲われることはなさそうなので安心していました。
いつもより近くまで来たカラスに、赤ちゃんを狙われると思ってしまったのか
オロオロして、意を決したかのように残った子猫を咥えてどこかに移動し始めました。
私は後ろから尾行してどこに行くのか見届けました。
あっという間に子猫全員を廃墟小屋の屋根裏まで引越しさせてしまいました。

屋根裏がどうなってるかわからないので、私は不安になって移動してない子猫たちを小さな段ボールに入れて、家の中で保護してしまおうかと思い、咄嗟に箱を持ち上げました。
するとママ猫が私に「返して!」と訴えかけてきました。
ものすごい強いメッセージを受けました。
その時、やっぱりそうだな、、、ママ猫に任せた方がいいなと思うことができました。たくさんの愛情を注いでる母の愛情を見てるからこそ、取り上げたらいけないなと思いました。1匹ずつ連れ出すママ猫の姿を見て、私は涙が止まりませんでした。
私がミルクをあげれば、家の中に入れてしまえば良かったのかもしれなのにと
そう思ってしまうのは人間としてしょうがない気持ちです。
でも私は受け入れました。

空っぽになった段ボールの中を見るたびに、
屋根裏に行ってしまった子猫が、成長したら無事でまた戻ってきますようにと
そう願う時間が多くなってました。

夜遅くに、私が過ごしていた部屋の窓の外で猫の鳴き声がしました。
しばらく鳴いてました。
窓を開けても、暗くてよく見えないのでそのままにしてしまいました。
なかなかないことなのでちょっと違和感がありました。

朝、外に出るとママ猫がすぐにやってきて私に訴えて来たのです。
「大変なの!」「大変なの!」「助けて!」という内容の強いメッセージです。
え?何?どうしたの?
私は、すぐに子猫のことが頭に浮かびました。何かあったんだろうか?
すぐに廃墟小屋に行こうとすると、私のことが大好きなオス猫がいるのですが、
その子が私の前を歩き出して、小屋まで誘導したのです!!
動画にも出てきた、オス猫なのに赤ちゃんの子守りをする茶色い子です。

私が声をかけると、赤ちゃんたちの泣き声がしました。
どこにいるんだろう?ここにいるんだから無事だよね?
なんだなんだ?と思って、足場の悪い小屋の中に入って行き、姿を見ようと試みました。
私が思ってた場所と違うところから声がしてます。

そこに別の母猫もやってきました。
ええ?どうした?ちょっと待って?え?どこどこ?どうなってるんだ?

なんと、赤ちゃんたちがヨチヨチ移動して、屋根裏の溝のところに入り込んでしまって
出れなくなっていたのがわかりました!
なんとか救出しなければならないなと思いました。
必死に脚立を運び込み、屋根裏の狭い狭い溝のところに手を突っ込んで探りました。
ちょこっと顔を出してくれる子もいて、ここの溝に全員はまってしまってるのがわかりました。手を突っ込んで、掴んでそのままは出せないほど狭く、子猫の頭がやっと出るくらいの隙間です。蜘蛛の巣、埃まみれになりながら、私は赤ちゃんの頭を掴み、隙間に顔を出させて、その間にお尻に指をかけてなんとか自力で這い上がらせることを繰り返しました。
かなり時間がかかりましたが、全員救出成功しました。
幸い、赤ちゃんに声を聞かせ、話しかけ、触ってたことから、
逃げて引っ込んでいくことをしなかったのが良かったです。
もしあの隙間に私の手が入らなかったら、、、、後ろにも戻れず、母猫も入るスペースもなく、ミルクも飲めず、そのまま死んでしまった可能性があります。

2匹目を連れて、前に過ごしてた段ボールに入れに行くと
もうすでにママ猫がミルクをあげ、他の兄妹猫が一緒に箱に入ってるのを見て
なんとも言えない愛しさが込み上げました。
今度動画でお見せするので、ぜひその写真ご覧ください。

私はママ猫に助けてと言われたんだ。
自分で連れて行ったはいいけど、思わぬ誤算で子供が溝に入り込んでしまって
ミルクもあげれなくなったんだ、、、
もしかして夜遅くに窓の外から読んだのは彼女だったんじゃないかな?
他の兄妹たちも、心配していたのかもしれないです。
どれだけ不安な時間を過ごしたんだろう><
私を一生懸命誘導してくれたお兄ちゃん猫も、とても誇らしく感じました。
途中、もう1匹のママ猫もちゃんと様子を見にきたのにも驚きました。

救出後、早速ミルクを飲ませてる姿を見て、私はなんとも言えない気持ちになりました。
教えてくれてありがとう!て思いましたし
私を必要としてくれたことを考えると、私は猫と共存して生活してるのだなと思い知ったのです。
私はなんて素敵な体験ができたのだろうと思って、涙が止まりませんでした。
外の猫たちの愛情の深さ、強さが愛しくてたまらなくなりました。

この先、またいろいろあると思いますけれども、
私はそっと見守っていきたいと思いました。
子猫をママ猫に任せるぞって思ったあの時よりも、
もっと深い意識で見守ってあげたいと思えたことが嬉しかったのだと思います。

一日中、心地よい疲労感が続き、猫の素晴らしさを実感し、
気持ちを忘れたくなくて書き記しました。

長々と読んでくださってありがとうございます。

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