見出し画像

忘れかけていた小さい頃の夢

「うわぁー、何これ凄すぎ!」
「この迫力と臨場感、半端ない!」
「ハリウッド映画みたいだ!」

年末年始休暇、映画でも、ドラマでもなく、私はゲーム配信を一気見していた。

「映画みたいなゲームが見たい」

なぜかそう思い、『Detroit: Become Human』を休暇中ずっと見ていたのだ。

「あ、そうだ……。私、物語が作りたかったんだ」

見終わったあと、素晴らしい物語の余韻に浸りながら、小学生の頃の夢を思い出した。

Detroit: Become Humanは、自分が選んだ選択肢を元に物語が進んでいく。ハッピーエンドになることもあれば、バッドエンドになることもある。仲間の生存も自分の選択次第で変わってくる。

ある程度の設定はあるものの、自分でストーリーを作ることができる。映画を見るよりも没入感があり、自ら操作することでさらに感動を味わえる。

だから小さい頃の私はゲームが大好きだったのだ。将来はお話を作りたいって思っていた。

それなのに、いつしかそんな夢は忘れてしまい、普通に就職し事務員になっていた。

いや、自分に自信がなさすぎたのだ。「誰かに楽しんでもらえる作品が自分に作れるわけがない」そう決めつけてあきらめていたのだ。

社会人になった今、文章を書いて少しばかりお金をいただけるようになり、自分に自信もついてきた。

もう迷いはなかった。

「物語の作り方を学びたい!」すぐに行動した。

幼い頃の夢に挑戦したくなったのだ。何か良い講座がないか探すことにした。しばらくして、素晴らしい講座に出会った。

それが永妻先生のストーリーカレッジ。(以下『ストカレ』という。)

現役の脚本家の先生が直々に教えてくださる。こんな魅力的なことはない。お試し講座を受講してみた。先生の優しいお人柄や、丁寧でわかりやすい講義、ストーリーを紡ぐための技術が盛りだくさんで、心が高鳴り、目をキラキラさせて私は受講していた。

「もっと勉強したい!」受講することを即決した。

こうして私の物語作りの幕が上がった。

物語制作のインプットが始まる

ストカレは、ビジネスに活用できるものから、小説を作れる技術まで盛りだくさん。内容が濃すぎて頭の中がいっぱいになってしまうこともしばしば。

でも、それだけ先生が今まで培ってきた技術を惜しみなく提供してくださっているという証拠。それを私がすぐに理解できてしまうわけがない。何度も動画を見て、1つずつ覚えていく。その過程がとても楽しく感じる。

授業の後、動画でいつでも復習できるから安心。

新しいことを学ぶのはとても楽しい。「教わったことを活かして、物語を作るんだ」毎回授業の日はワクワクしていた。

キャラクターの心情を表現する方法、ストーリーの盛り上げ方など、知りたいことばかりの内容だった。

私は、心が動いた時の自分の心情を書き留めるようになった。映像を思い浮かべられるような表現を書くためだ。こういう一つ一つの自分の経験が、ストーリーに反映できる。また、自分ならではのストーリーが書けるようになる。

講座と自分のゴールは電子書籍を出版すること。

「できるかな……。いや、どうしようもない文章だったとしても、経験値は上がるはず!」

自分が本を出版するなんて大それたこと。でも、ストカレを受講して自分が変わりつつある。とても前向きで「やってみたい!」という気持ちでいることに自分でも驚いた。

学びと成長

授業で教わったことを元に、ログラインを作りストーリーを作っていく。作成後は現役の脚本家の先生が添削してくれるからこんなチャンスはない。

でも、物語を作りたいと言っている割に、ストーリーを書いたことがなく、実際どうやって書けば良いのかわからないというのが正直なところだった。

とにかくたくさん文章を読んだ。いい表現があれば書き留めた。そして、課題に取り組んだ。

受講生の方はたくさんいらっしゃるし、先生の本業だって忙しいはずなのに、すごく丁寧に見てくださることに感動。永妻先生のコメントが、さらに文章力を成長させてくれる。

同じ表現が続かないように、別の言い回しに変えること。文末表現のバリエーションを増やすこと。書けば書くほどどんどん上達していく気がする。

しかも、いいところを探して褒めてくださるので、モチベーションも爆上がり。

会社で作成する報告書のまとめ方も格段に上手くなったと実感できる。

この調子で、電子書籍制作にとりかかる。途中「こんな本誰が読んでくれるんだろう」そんな思いがよぎることが何度もあった。でも、どんな駄作だったとしても電子書籍を出版するという経験をしてみたい。恥を捨ててとにかく書いた。

電子書籍出版まであと少し。

引っ込み思案な自分がよくここまでやってこれたと思う。それは、ストカレの講義を通じて、ストーリー作りが楽しいと感じていたからだ。

スタートラインに立つ

最後の講義はずっと前になるけど、とても寂しく感じた。それだけ充実していて楽しかったからだ。

永妻先生のわかりやすい講義。新しいことを覚える楽しさ。

ずっと受けていたかったけど、卒業して成長していかないといけない。

まだまだ濃いーーー講義の内容を自分の中に落とし込めていない。何度も動画を見てその度に新しい発見と知識を定着させていきたい。

課題の提出が終わり、ストカレを卒業した今、小さい頃の夢だった物語制作がいよいよ始まる。

実際制作するのはもう少しあとになるかもしれないけど、やりたかったことができることにとてもワクワクしている。

何十年越しになるのだろう。

まだ何も叶っていないけど、スタートラインに立てたことがとても嬉しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?