No.2 生きる理由
2020年夏の終わり。
私は26歳になった。
思えば、20歳を越えてから、心と身体のバランスがとりづらくなった。
あれから私は、何か変われただろうか。
20歳の時の私は、
”こうでなければならない”
”こうすべき”
という考え方が強くあった。
自分がうつ病の訳がないと思っていた。
気持ちは前進したい気持ちでいっぱいなのに、体は全く動かないこともしばしばだった。
心が病むと、頭も重く、肩も凝り、足はどこにも赴くことは無い。
私に生きる意味を教えてくれたのは、大学で入っていた部活の先輩だった。
「あなたの悩んでいることは、意味がある。今、うつ病の人は多くなっているから、あなたはその悩む人達の最先端にいて、その人たちを励ましていけるんだよ。」
そんな訳ない。そう思った。
でも先輩の言葉は、現実となっていった。
私がうつを乗り越える力となったのは、大学時代の後輩たちだった。
「先輩のおかげで……ありがとうございました。」
「先輩の姿を見て、こうしようと思いました。」
「私にこんなことを先輩が言って下さって、助かりました。」
「先輩がこう言ってくれたからやる気になれました。」
感動で胸が熱くなることが多くなった。
私は泣くことが出来ない程、弱っていた時期もあったが、心が回復してきた証だった。
私の生きる理由は、自分が楽しむため。
それと同じか、それ以上に人のために生きたい。
誰かの希望になりたい。
誰かの夢になりたい。
そのために、私は生きる。
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