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アンタレス きみが 二千万年生きている間 わたしは わたしのたった何十年間の一日を ずいぶんと考え事をして なんのかのと難儀して にこにこしたりして 生きています 地球というところで ちいさな わたしを アンタレス 今日わたしは 空を見上げて 六百十九年前の あの日のきみに 会いました きみの今日が たしかに そこにあった、と アンタレス きっときみは 空を見上げて 六百十九年後 今日のわたしに 会うでしょう わたしの今日も たしかに そこにあった、と 今日という
カゼガキタ ゆれる ゆれる 枝が 葉が 木々の間を わたしの間を 風が わたる さらわれる 枝に 葉に 風に わたしのこのいたみ いたい いたい この心のかたまり さらわれる カゼガキタ イマダ ゆれる ゆれる ゆれる 枝が 葉が 木々が カゼガ トオリヌケル アナタノ イタミ カゼノムコウヘ サラッテユキマス トリカエソウ ナンテ オモワナイデ イタイノイタイノ トンデユケ イタイノイタイノ トンデユク