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おばあちゃんの愛

YouTubeで老人ホームの動画を見たんだ。
お年寄りがレクリエーションしてたり歩行練習してたり、想像してたより活発な日常風景。

たった2分足らずの動画。それなのに心が揺さぶられてこみあげるものがあったんだ。
それは自分のおばあちゃんと重ね合わせたから。

隣の隣の県の老人ホームにいる私のおばあちゃん。

私が21歳になるまで一緒に住んでいた。
私が一人暮らしを始めた時。私の配属は朝9時から夜中の1時半まで働く激務の部署だった。

心配性のおばあちゃんは、月に数回、私の仕事中にアパートに来て掃除、洗濯、夕飯を作ってまた帰っていく。

今も老人ホームで掃除、洗濯は自分でして、みんなのお茶を給仕する係もしてるらしい。

ふふふ、おばあちゃんらしい。

でも、昔よりも同じ話をするし、私の住んでる場所も忘れてしまうし、電話をしたことさえ忘れてしまう。

だから私も前に聞いたことを忘れたフリして話をするんだ。


昔は自分のことで手一杯で、そのありがたみも全然わかってなかった。

あのとき、私はおばあちゃんの顔を見るまもなく働いていたけれど、
その間もおばあちゃんは私のことを思いながら洗濯を干していたのかなぁ?
私の好物のおばあちゃん特製じゃがいもの炒めたんを作りながら。あの狭いアパートのキッチンで何を思ってた?

きっと社会人になったばかりの私に
「がんばれ、がんばれ」って念を送ってくれてたよね?



伝わってたよ。




今度は私の番。

あの動画の中のおばあちゃんたちのように
あなたが
体操をして
ご飯を食べて
「キャハハ」と笑っていることを、
幸せな時間を過ごしていることを願って念を送る。


おばあちゃん、
「がんばれ、がんばれ。長生きしてよ。」

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