北予備について(特に寮とESP)

 皆さん初めまして。にちりん90号です。北予備での浪人をキッカケにミーカル氏とは仲良くなりました。彼とは異なり、私は中高一貫の自称進"学科"(笑)出身です。北予備のESPで一浪し、今年は複数の医学部医学科に正規合格することができました。

書く機会を与えてくださったミーカル氏にこの場を借りて感謝すると共に、前記事でミーカル氏は北予備のリベルテ自宅生として書いていらっしゃったので、今回は私がESP寮生の観点から、かな〜り長いですが、北予備について思うがままに書かせて頂こうと思います。

※前記事をコピペした上で改変しているので、一部言い回しとかがおかしいかもしれません。ご了承ください。

※ミーカル氏とは別の人が書いています。あくまでもこの記事に限り、にちりん90号の見解であることを念頭においてください。もしかしたらミーカル氏の考えに反することも書かれてるかもしれませんが、少なくとも読んで理解してくださる方にとって有益な情報になるようには心がけたつもりです。


①寮で良かった点

 何よりも、「勉強に専念する上でかなり理想的な生活習慣が保たれた」こと。今だから痛感するが、人によっては生活リズムが崩壊する。そうした中、北予備寮では、平日朝7:00起床、即飯食って8:00までに登校、17:30門限からの夕食、19:20から4時間自習、23:30消灯、授業ない日は7:30起床、土曜日は朝自習で9:00から3時間と、生活習慣と十分な勉強時間の確保ができ、これは成績を上げる上で最高の環境だと思われる(ちなみにサボる余地、夜食食べる余地は殆どないが、休日の自由時間はある)。今生活習慣ヤバい人にはかなりおすすめです。

 あとは、「飯のことは考えなくていい」ということ。朝夕は強制的に健康的な寮の飯(感想は人によるが、個人的にはそこまで不味くはないと思う)を食わされるので、1人暮らしとかと比べればコンビニとかで飯を考えて買う手間・時間が省け、実家住みなら、料理の手間が省けるなど,意外と利点としては大きい。

②寮で良くなかった点

 まず、「寮生の意識が玉石混交である」ということ。入校前、北予備のパンフレットで博多・小倉・Felix小倉には「選抜寮」みたいなのがあり、個人的には寮でも学力で振り分ける意味があるのか若干疑問だった。しかし入校後、その意味が分かった。自ら寮を選んでめっちゃ勉強に専念する人から、親からただ予備校にぶっ込まれたやる気のない人まで混じっている。まさに「玉石混交」。ただし、選抜寮以外での話なので、選抜寮だったらこんな問題は少ないと思われる。

 さらに「意外と金がかかる」こと。値段は忘れた(100万?多分鹿児島が最安値)が、認定で安くなることはなく(ラ・サールなどの超進学校なら別かもしれないが)、コロナ割ぐらいしかなかった。良かった点を考慮すれば、実は割安なのかもしれないが。これから入寮予定の高校生は寮生を探しだして割引券もらった方良いですよ。

 あとは、「部屋によって日当たりの良し悪しが異なる」こと。私の部屋は幸いにも日光が入ってくるが、部屋によっては日照権が剥奪されているような、暗い部屋もある(日中は基本的に予備校だからあまり関係ないかも)。 余談だが、鹿児島限定でたまに火山灰降る(偏西風の影響で鹿児島市に降るのは稀だけど)。

 他に、(寮とは離れるが)「北予備Wi-Fiが色んな意味で無能である」こと。北予備のVODはネットに繋げれば視聴できるが、寮の部屋ではWi-Fiが飛んでおらず、見れない。また、北予備Wi-Fi自体も、繋がるのが北予備関係サイトとatama+、Google関係ぐらいであり、他のサイトには繋がらない。勿論、勉学に専念するという方針だから閲覧制限があるのは分かるが、大学のサイトも含めての制限なので、本当に調べたいことがある場合や、ネットOCに参加する場合は、休日に駅やコンビニ、アミュのフリーWi-Fiを使わざるを得ない。つまり,北予備的には寮生は安全性に乏しいフリーWi-Fiの使用を推奨しているということになる。せめて大学のホームページくらい見れるようにしてほしいところ。あとはたまにネットがまともに機能しなくなることあった。共テの自己採点入力で北予備TODに入れなくなったのは記憶に新しい。

③ESPについて

 Excellent SPecialの略。(Felixは知らん)イメージとしては簡単に言うと、「(私大医学部専門の)Felixとグランドの良いとこ取りした、(色んな意味で)北予備史上最高のコース」という感じである。(リベルテは「受講者主体の北予備史上最強で自由なコース」か?)具体的には次の④ESPで良かった点を参照。Felixとの違いとして、ESPは東京、長崎、熊本、鹿児島にあり、国語社会は料金に含まれているので、国公私大問わず医学部狙う人や、自宅から通いたい私大専願の人などにはオススメである。国語社会はグランドの授業またはVODで受けることになる。

 ちなみに来年度からは東京校限定で早慶版(文系私大版?)ESPである「Platinumコース」が設置予定らしい。

余談だが、ESP設置校舎は何故か路面電車が走っている都県である。これは北予備校舎のある都県に着目すれば逆も成立する。熊本市電では青色の北予備ラッピング車が走っている。でも、車内の広告は他社の予備校が占拠()
ちなみに鹿児島市電だと鹿児島中央駅前電停到着時に放送で北予備について流れるが、地理的に最寄りなのは1つ隣の高見橋電停であるのは突っ込んではいけない。そういえば最近全国でチャギンt(殴


………では話を戻して、↓

④ESPで良かった点

 まず、「講師のレベルが凄く良い」こと。多分、各校舎の英数理で受講アンケートとかでかなり人気のある講師が担当してると思われる。例えば化学は、知る人ぞ知るナリヨビ(初耳だと思ったそこの貴方、今すぐ検索を。個人的にオススメ)の山本和斉先生。化学の本質的な思考回路とそれに基づいた無駄のない解法、忘れようのない工夫などにより私の化学は共テ模試とかで9割前後で安定できた。数学得意なのに化学の計算が苦手というある種の矛盾を解消できた。防医受かった(後述)のも実は山本先生のお陰と言っても過言ではない。ガチ感謝である。他にも物理の水野先生や英語の瀬崎先生、数学の吉村先生などは授業の解説・解法が凄く分かりやすく、他の講師より質の高い授業でかなり良いものだった。本当におすすめです。

 次に、「少人数制なので講師との距離が近い」ということ。例えば英語の三浦先生は英文読解の記述問題や、授業の後半で書かされる英作文を一人ひとり直接添削してくれた。数学の津田先生は数学に少しでも親しみを持たせるために数学を基にしたレクリエーション的なものを時間があれば毎週してくれました(ここだけの話、数学得意な人間が1人でもいるとゲームバランスが崩壊する。まあ私のことなんだが笑)。あとは独自の添削課題を課してた。あと、クラスは上下に分離するので、各クラスで授業スピードとかレベルとかしっかり調整される。

 さらに、「ESPの優越権がある」こと。グランドならテキスト代やら模試代が別途かかるが、ESPなら(リベルテを含む)テキスト貰い放題(但しリベルテの授業は受けれない)、FelixのVOD見放題、atama+受け放題、校内実施の模試受け放題である。クラスはESP専用の教室・1人1台の机・クッション付きの椅子・個人のロッカー付き(←下線部はグランドは別途金かかる)である。講習会では講座毎に金がかかるグランドの講座を定額で取り放題、ESP限定の私大医学部対策授業を受けれる(グランドは冬季に限り別途料金で人数制限あり)。飛行機でいう、ファーストクラス(かなり高額だが、最高級の快適な設備・サービスを受けられる)相当なのではないかと思う。その影響か、北予備に対して監獄のイメージはそこまでなかった気もする。

 そして、「理数はESP独自のテキストで、授業スピードが速い(特に上のクラス)」こと。医学部受験の要である理科数学はESP・Felix共通の独自テキストを使用している。また、特に理科に関して、毎日午前中に授業がある(グランドの理社は午後の特定の曜日限定)ので、物理は1学期で全分野(原子も)、化学は1学期で理論全部網羅、2学期で無機有機高分子を10月までに終了(生物は知らんが似たような感じでは?)。その後演習に入れる(化学とか、グランドは12月初頭までかかるらしい)。そのお陰もあり、10月下旬にある防衛医科大学校医学科に合格できた。(この合格がなければミーカル氏との交流は一生涯なかったかもしれない)他にも、atama+受け放題なので、英数理で弱点補強できたのも大きい。

⑤ESPで良くなかった点

 まず、「学費がかなり高額であり、特待割引があまり期待できない」こと。グランドが約80万円(講習費等を除く)に対してESPは260万円。別途講習費約20万円×2。さらに寮費がかかり、、、。親には本当に感謝しかない。  その代わり、先述したように、ESPの優越権がある。多額の課金を北予備にしてるからある意味当然といえば当然である。

 また、特待はグランドが最高で全額免除に対して、ESPは60万円まで。ちなみに私は40万円免除なので実質夏冬講習費無料という感じである。あとはどこかの私大医学部に1次合格していれば入学金は30万引かれるらしい。とにかく高額である。

 次に「クラスが少人数なためガラパゴス化しやすい」こと。1クラス最大8人で、私の頃は5人×2クラスだった。結果、競争原理があまり働かなかったような気がする。高校の時は自分より凄い人が数人居て、自分もいずれ勝ちたいなという具合に頑張れたが、ここに来てみると、自分よりも出来ない人たちだらけ(普通、出来る人は全免でグランドかリベルテか小倉駅校に流れるからある意味当然かも)で、地方医学部でE判ばかり(不思議なことにこの1年、私は九医でさえE判が少なかった)で、医学部受験の熾烈さを理解してるのか、微妙だった(まあ私は、グランドの医学部コースに負けないように、得意な数学だけでもリベルテとタイマン張れるようには頑張ったが)。

 そして、「講師の選択肢が少ない(特に国語)」こと。これはESPの問題というより、非小倉・博多校特有の問題だと思うが、講師と合わないと思ったら別講師の授業に切り替えれば良い。しかし切り替え先があまり無いのが実情。特に古文は林崎先生しかおらず、しかも個人的には合わなかったので、逃げる先はVODぐらいしかなかった。夏期講習で来鹿した華頂先生はとても分かりやすく、2学期からも付いて行きたかったが、VODでは撮られておらず(文系向けの講座では撮られてる)、以降全く鹿児島には来てないので、その点も考えると個人的には駅校が講師デパートであり、おすすめしたい。

あとは数学はFelix Aテキスト(理Ⅲ・慶医程度)はFelixのみでの取扱い(ESPはVODで見れる)くらいだが、1つ下のSテキストでも医学部は十分対応可能。(2学期のFelix数学Aテキストは予備校テキストでも誰得なのかというくらい難問鬼門揃いらしい💦)

④⑤をまとめると、ESPは

・理科や数学が苦手で、どう克服すればいいか分からず、医学部受験の足枷になってる人

・理科を早く終わらせて英数理に力を入れたい人

・勉強方法とか添削とかを手取り足取りしてほしい人

にはかなりオススメでき、逆に

・特に国語が苦手で医学部受験の足枷になってる人

・すぐ近くで凄い人と切磋琢磨したい人

は博多・小倉のグランドの方がオススメであるという感じである。

⑥ESPでの勉強法

グランドとは異なり、全ての授業が必修である。その為、朝から晩まで授業が組まれているので、予習・復習がかなり大変である。ただ、かなり重要なのは「復習」である。

壱.予習<授業<<<<<<<<<<<<<復習という意識

ESPはとにかくやることが多く、効率よく優先順位をつけて廻していかないと中途半端に終わります。とにかく一番は授業にて教わった「スキルの定着」こそが予備校に通う生徒の使命です。その日の授業で学んだ知識は忘れないように復習。他が回らなくても復習は最優先順位で行います。(じゃないと宅浪と同じ)

(引用元:一年で脱北医学部計画 ESP6か条)

目安は1学期は3回。そのうちの1回に夏期講習の授業を復習の1回分としてカウントしてもいいとは思う。じゃないと膨大な量になる。北予備的にはチェックテストもカウントしてるようだが。そうすれば2学期は分かんなかったところを見返すくらいでいいんじゃないかと。夏・2学期は結構分量が多い。自習時間が欲しくなる。ちなみに、他の問題集や赤本に手を出す余裕は全くない(というよりかは不要)である。そのぐらいガチガチにやらされる。てか、北予備に相当金かけてるのに問題集に時間と金かける余裕なんぞ、全くない。部屋にチャート式とかセミナーとか重問とか色々あったけど、先述の山本先生の意見(『問題集にはどんな難問でも解けるための本質的なことが書かれていないのでやる意味はない』みたいな←どっかで言ってるはず)もあり、一切開かなかったよね。せいぜい、図録や地図帳、単語帳ぐらいしか開いてない。テキスト貰い放題だから直接テキストに書き込んで、また新しいのを貰って解いてた。予習用、授業用、復習用とか。北予備のテキストさえしっかりやってれば、赤本は入試の直前に傾向を確認する程度である程度の医学部は十分合格可能。

こんな感じだろうか。特に医学部受験のための予備校探しの参考になってくれたら嬉しいです!かな〜〜〜り長くなりましたがお読み頂きありがとうございました!🙇‍♂️


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