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必要なことはちゃんと用意されている

母と水汲みに山へ出かけました。もう何十年も前から、母と私の生まれ故郷に水を汲みに行っていて、今回はうちの分が空になり、実家の分もついでに汲みに行こうと思いつき、母に言ったら、一緒に行くと言い、友達にも声をかけて、3人で行きました。

車にタンクをたくさん積むので、一台ではいけず、友達は自分の車で私の後からついてきました。

水を汲んだ後は、親戚の山でウドをとりたいと言うので、友達とはそこで別れて、私たちは、別の道に入っていき、道端に車を置いて、側の畑に降りて行きます。母は、畑のウドを根っこからおこして、自分の畑に植えるつもりで、スコップを持ってきていました。ところが、ウドの根っこは結構深くて、大きくて、掘り返すのに苦労し、母は見ているだけなので、私1人でしなければならず、思わぬ重労働に汗をかきました。やっとの思いで根っこをほり、袋に入れた頃には母の姿は少し離れた山裾にあり、何をしているのかと思ったら、アザミをとっています。そして、さらにその先の山に登っていき、わらびをとって、今頃もうその時期は過ぎているのに、成長したわらびの他に、若い柔らかいわらびもあって、母は嬉々として、それを摘み取っていました。

いつものことですが、山に入ると母はなかなか帰ろうとしません。今日は1日お付き合いする覚悟だったので、何も言わず、もう帰ると言うまで、私も一緒にワラビやアザミをとっていました。

帰りに紫陽花で有名なお寺に立ち寄ったら、一緒に水汲みに行っていた友達も来ていました。実は、彼女に母が持ってきた青梗菜を渡したかったけれど、渡しそびれて別れてしまったので、会えてよかったのです。


白い紫陽花が綺麗だった


種類の違うたくさんの紫陽花を見てまわり、木陰で休憩してから帰りました。
帰り道で、買い物をしたいと母が言うので、立ち寄ったお店は、洋品店だと思っていたのですが、それ以外に肌着や、枕、クッションなどもあり、田舎の雑貨屋さんのような感じで、ちょうど欲しいと思っていた長靴が安くで売っていて、ラッキーでした。
母を実家に送り、水のタンクと採ってきた山菜を下ろし、我が家に帰ったら、どっと疲れが出て、少し昼寝。目が覚めたらちょうど生協の宅配の時間だったことに気づく。

いつもの母の愚痴もたっぷり聞かせてもらったし、必要なことはちゃんと用意されていて、タイミングも合った。
おばさんの畑に立っている時、風の音、鳥の声が聞こえ、自分がナウシカになったような不思議な感じがした。
大自然との一体感のようなものを感じ、心地よかった。

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